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「これは洛南の2連覇確定だな」 400mリレー日本一の裏で陸上名門校がSNSで触れた重圧

3走山本(右手前2人目)の檄を受け、走り出したアンカー大石(同3人目)【写真:荒川祐史】
3走山本(右手前2人目)の檄を受け、走り出したアンカー大石(同3人目)【写真:荒川祐史】

SNSで触れた「これは洛南の2連覇確定だな」の声

 昨夏のインターハイは3年生は1人だけのメンバーで優勝。3人が残った。以来、大会に出るたび、主将の大石はSNSでこんな言葉を見るようになった。

「これは洛南の2連覇確定だな」

 スポーツの世界に絶対がないことは選手自身が知っている。まして、リレーはバトンパス一つで結果が大きく入れ替わる繊細な種目でもある。

 しかし、大石は「初めて見たときはずっしり重かった」と言う通り、見えないプレッシャーになった。ただ、今の洛南は誰が走ってもタイムが落ちない層の厚さが強み。同校伝統のリレーについても「気持ちで負けるな」と主将は口酸っぱく部員に伝えてきた。

「個人の調子がどうであっても、リレーメンバー6人で作る種目。『気持ちで負けない』と心に置いておくことで多少調子が悪くてもカバーできる」(大石)

 最近はSNSでそんな言葉に触れることがあっても動じることはなくなったという。速さも強さも手にした洛南が掴んだ夏の日本一。さらに目指すのは、2017年に洛南の和田遼、宮本大輔、井本佳伸、平賀健太郎という先輩4人で出した日本高校記録39秒57の更新だ。

「走っていて、とてつもない記録だと思ったけど、今日もかなりあったバトンミスを詰められれば、届かない記録じゃないと思います」(大石)

 王者・洛南にとっては、通過点の夏だ。

【洛南4×100メートルリレー優勝コメント】

1走田村莉樹「優勝したことはうれしいけど、1年生がここまでつないでくれたので、その分の気持ちも持ちながら走れた」
2走南本陸斗「素直にうれしいです。決勝は最後に3年生4人で走れたことがよかったし、つないでくれた田村に感謝したい」
3走山本嶺心「個人的に、去年と同じように個人種目がうまくいかず、リレーに懸けていたので連覇できてうれしかった」
4走大石凌功「2連覇を期待され、主将で4走を任される重圧で一時期は苦しい時もあったけど、チームの雰囲気に救われた」

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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