「見たことない」と監督も脱帽 矢板中央DF、驚異のロングスローで3戦連続ゴール演出
入学直後から「こいつやべえな」と強烈なインパクト
木村がロングスローを投げ始めたのは、全国屈指の強豪として知られる江南南サッカー少年団でプレーしていた小学生時代。遊びで投げてみたら思っていた以上に飛んだというのが、きっかけだ。保育園で体操教室があり、ブリッジなどを行っていたことから体が柔らかく、182センチの長身を存分に生かして投げる。主将の田邉は「1年生だけで自主練習みたいな時に、匠汰が一発ボーンと投げて、こいつやべえなとみんながどよめいていた。本当に凄い」と入学時から強烈なインパクトを放っていたことを明かした。
木村は「ロングスローは自信があります。柔軟性が大事なので、ストレッチは毎日やっています」と話した。特に反動を生かすため、腰は念入りにストレッチを行っているという。
最大7日間で6試合という厳しい連戦。27日は唯一の休養日だ。念入りに体をほぐし、28日に行われる準々決勝に挑む。相手は、優勝候補の前橋育英(群馬)。木村のロングスローが4戦連続でゴールを生み出せば、強敵撃破の可能性はぐんと高まる。矢板中央が誇る、全国屈指の飛び道具に次戦も注目だ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)