「部活と恋愛」は本当にいけないのか 海外コーチは言う、「もっと恋愛をしろ」と―
伊藤さんが中高生に伝えたいこと、「自分の人生にオーナーシップを」
最後に今、「部活と恋愛」に悩んでいる中高生たちに対しては、こんな思いを明かしてくれた。
「今の子供たちは正直に生きないといけない考えが強い。ダメと言われたらダメなのだと、ピュアな生徒、選手も多いと感じます。もちろん、そういう生き方は素晴らしいこと。ただ、100%正直でなくてもいいと思います。今の大人世代は隠れてやっていることも普通でした(笑)。その代わり、言いたいのは『自分のことには自分で責任を持ちなさい』ということ。今は子供が大人化している時代。小学4年生くらいで初潮が来るし、選挙権は18歳まで引き下げられている。SNSで自分の意見を発信することもできる。社会的な定義も変わりつつある中だから、責任を持つことが大事になる。自分の人生にオーナーシップを持ってほしい。自分の人生だから人が決めるものでも、決められるものでもない。ただ、人のせいにもできないということを自覚してほしいです」
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)