農業部、おもてなし部… 龍谷が部の中に7つの「部」を置く理由、初戦敗退も確かな変化
サッカーで佐賀を元気に「人が集まって来ないと、チームには入ってこない」
地域と関わりを持つことで、選手の自主性を育てたいと考えたのだ。
取り組みには、佐賀に対する思いもある。「産官学で連携をしていけば、佐賀自体にも人が集まってくると思う。実際、僕の仕事ではないかもしれないけど、人が集まってこないと僕たちのチームには入ってこない」。福岡など若者が都市部に流出しており、少子高齢化に直面しているのは佐賀も例外ではない。サッカーで佐賀を元気に、という思いは強い。
まだ導入1年目だが、確かな変化が出ている。「おじいちゃん、おばあちゃんがグラウンドに練習を見に来てくれるようになったし、スクールに行っても『龍谷生サッカー部みたいに、うちの子もしたい』と言われるようになった」。この日はスタメンに1、2年生が8人名を連ねるなど、まだ発展途上のチーム。「全部壊して、ゼロからスタートしないと」。地域密着効果で“大人のチーム”に変貌してくれることを期待している。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)