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前園真聖氏が創部3年目の高校サッカー部を特別指導、植え付けた意識改革とは

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主将も痛感、「正直なところ甘かった」

 同氏の要求はパスの出し手や受け手以外にも及んだ。「ディフェンスする側はどこでボールを奪いたいのかを考えてる?ただゆっくり走ってるだけじゃ、パスを回す側はプレッシャーを感じないよ!」と、緩急をつけたディフェンスを徹底させた。

 この指導に「自分たちがやってきたことが、正直なところ甘かったと痛感しました」と話したのはキャプテンを務めるMF渡部紅太選手だ。

「今まで自分たちが部活の練習の中で思い通りにプレーできていたのは、ディフェンスのプレッシャーが遅かったからでした。今日、前園さんに指摘してもらったことでプレッシャーが速くなると、今度はパスの正確さが明らかに落ちてしまいました。正確なプレーが高いレベルでも出せるように、普段の練習から慣れないといけないと感じました」

 また緊張もあってか、球際でのプレーは遠慮がちで、声があまり出ていなかった部員たちに、前園氏は「もっと自分でプレーをする、判断することの責任を持ってほしい。トレーニングを見ていて、プレーしているみんなじゃなくて、オレが一番しゃべっている。『ここにボールが欲しい』『スペースに走り込め!』『もっと早いパス出してくれ!』とか、もっと仲間に自分の要求を伝えてほしい。日本代表やJリーグの試合でも選手たちはジェスチャーとか声で要求しているよね?」と、コミュニケーションの重要性も指摘した。

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