「負ける悔しさ」知った17歳の夏 今井月、涙と笑顔の4日間「もっともっと強く」
「負ける悔しさ知った」の後に続けた言葉…明かした17歳の「夢」とは?
1年前、16歳ながらリオ五輪で世界最高峰のスタートレーンに立った美少女スイマーは、今年も7月の世界選手権にも出場。池江璃花子、長谷川涼香ら同年代の選手とともに「東京五輪の星」という肩書も、いつしか付いて回るようになった。「去年、五輪が終わった時、これから世界で戦って行けるのか不安が大きかった」と振り返る。
年齢を重ねる分だけ、周囲から成長も期待される。しかし、今回は高校生相手。世界選手権は個人メドレーで出場したため、練習もメドレーに専念。平泳ぎを本格的に再開したのは帰国してから。もちろん、疲れもある。それでも、結果だけでなく内容も求められる立場にある。だからこそ「負ける悔しさ」は心にのしかかった。
しかし、ただで転んでは今井月じゃない。冒頭のコメントの後、今井はこう続けていた。
「悔しさを知って、もっともっと強くなりたいと思いました。世界のトップで戦うことが夢。これをステップとして、頑張っていきたいです」
負けてもっと強くなる――。最後は吹っ切れたような笑顔を見せた今井。一度は泣き腫らした瞳の奥に、逆襲の闘志を宿していた。
◇インハイ競泳、日大豊山&埼玉栄が総合V 17日に開幕した競泳は20日に閉幕。男女計32レースで行われ、男子は日大豊山、女子は埼玉栄が総合優勝を飾った。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開した。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能に。また、映像はYoutube公式チャンネルで大会終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。