「あとワンプレー」から敗戦 市立船橋、「まあいっか精神」が生んだ“王者の隙”
「身をもって知らなきゃいけない時がある」…ホロ苦い夏の経験とともに再出発
試合は両者とも積極的に仕掛ける様子がなく、前半から膠着した状態が続いた。
後半23分にコーナーキックの混戦からMF郡司篤也(2年)が決め、先制したが、以降、追加点を奪うことができなかった。「試合の進め方は悪くなかったけど、(仕掛けが)ぬるいゲームで相手と同じようにやっちゃいけない。プレッシャーがない中でも、ボールを回して終わっている。もっとチェンジサイドしたり、攻めていっても良かったけど」と指揮官は嘆いた。
まさかの形での敗戦。選手たちは涙に暮れたが、まだやり返すチャンスは残されている。
「身をもって知らなきゃいけない時がある。負ける経験もしないといけない。それでも、今大会は4試合を戦うことができた。これをいい経験にしていかないといけない」
朝岡監督は視線を上げ、冬に向け、チームを立て直すことを誓った。果たして、ワンプレーに露呈した「軽さ」を払拭し、復活を遂げることはできるのか。
王者はホロ苦い夏の経験とともに再出発を切る。
◇サッカー、いよいよ決勝 インターハイのサッカーは7月29日に幕を開け、7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。男女ともに決勝は4日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer