点取ったら“飛行機” 東九州龍谷のハイテンション監督が“熱~い”日本一に歓喜
選手も触発「あそこまで喜ぶと自分たちも…」、大会直前の「スーパー銭湯効果」も奏功
主将の中川美柚(3年)は言う。「監督があそこまで喜んでくれると、自分たちももっと喜べる。ありがたいです。いつも熱血的に指導してくれて感謝の気持ちでいっぱいです」。監督の熱に触発され、選手も躍動した。
決戦に挑む裏では“熱~い”場所で選手のコンディションを整えていた。
大会直前、エースの中川は全日本ジュニアの一員として世界ジュニア選手権(メキシコ)を1か月近く戦い、7月26日に帰国。大分には戻らず、強行軍で宮城入りし、大会に臨んでいた。
「20時間以上の移動で10時間以上の時差。とにかく壊れてしまわないか心配だった。だから、選手みんな毎日スーパー銭湯に連れて行って、風呂漬けにしました」と相原監督。インターハイのタイトルから見放されていた3年間、主力に故障者が相次ぎ、苦しい時期を過ごした。過去の反省を生かした「スーパー銭湯効果」で4年ぶりに日本一に輝いた。
「中川は体力的に厳しい中でよく頑張った。選手たちにはよく先生たちに付いてきてくれたと言いたい」
今大会、観戦したファンが撮影した動画によって、ツイッター上で指揮官の喜び方のハイテンションぶりが話題となったほどの熱き指揮官。ちなみに1時間42分の試合のプレー中、椅子に腰を下ろすことは一度もなかった。そして、今大会に向けてレシーブ練習で自ら打ち込み、「10キロは痩せた」という大きな体は、選手たちの手によって3度、宙を舞った。
◇バレーボール、佳境に突入 インターハイのバレーボールは29日に男女で幕を開け、8月1日にともに決勝が行われる。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer