「絶対、負けない気持ちで」― 福井工大福井、初4強を呼んだ“女王のエース封じ”
全国高校総体(インターハイ)は31日、女子バレーボール準々決勝で前回女王・下北沢成徳(東京)が福井工大福井(福井)に1-2で敗れ、大会連覇を逃した。
インターハイ女子バレーボール初4強…上坂主将「先輩積み上げた歴史のなかでうれしい」
全国高校総体(インターハイ)は31日、女子バレーボール準々決勝で福井工大福井(福井)が前年覇者の下北沢成徳(東京)を2-1で破り、初の4強に駒を進めた。
まるで優勝したかのような喜びようだった。最後のポイントが決まると、福井工大福井の選手たちはコート上で飛び跳ねて感情を爆発させた。喜ぶのも無理はない。女王・下北沢成徳を破ったのだ。
「自分たちの絶対、負けないという気持ちが結果につながった。勝てたことはすごくうれしい」。主将の上坂瑠子(3年)は表情をほころばせた。
絶対、負けない――。その気持ちをコートにぶつけた。攻撃的なサーブ、アタックを繰り返す下北沢成徳に対し、拾って、拾って、粘りながらポイントを奪取。なかでも、ハマったのは“エース封じ”だ。
「キーマン」と警戒したのは、相手の2年生エース・石川真佑。男子日本代表の中大・祐希を兄に持つ注目アタッカーを徹底的にマークした。チーム最長身の177センチ・若泉佳穂(3年)ら強力なブロック陣が立ちはだかり、「息も合っていて、高さがあった」と上坂。序盤からアタックを決めさせず、第1セットを25-23で奪った。