初出場の名経大高蔵、「15分の夢」の価値 大学関係者も関心「あのチーム、面白い」
冬の選手権で全国再挑戦へ、新鮮な感覚や自信に通じる手応えを持ち帰る
スタイルを目指す中で、技術に自信のある子たちが興味を示して入って来るようになり、多彩さが生まれたのだという。
たった15分、されど15分だ。
主将を務める牛尾颯太と、左アタッカーの牛尾竣太(3年)は双子。弟の竣太が「最初は緊張したけど、高蔵らしい細かいパス回しができた。股抜きとか1対1の駆け引きも通用するんだなと思ったし、相手の応援がすごくて、ああ、全国大会だと思った」と話したように、課題ばかりでなく、新鮮な感覚や自信に通じる手応えも持ち帰る大会となった。
兄の颯太は「冬も(選手権で)また全国大会に出て、もっといろんな人に見てもらいたい。そのために、今度はもっと勝てるように成長したいと思いました」と全国大会への再挑戦を誓った。
初戦敗退に終わった初挑戦だが、価値ある15分の夢だった。
◇サッカー、男子が開幕インターハイのサッカー男子は29日に幕を開け、7日間にわたって熱戦が繰り広げられる。決勝は8月4日。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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平野貴也●文 text by Takaya Hirano