高校サッカー優勝&慶大合格で「報われた」 心折れそうだった文武両道の「辛い日々」から…国立で咲いた笑顔――神村学園・堀ノ口瑛太
第104回全国高校サッカー選手権大会は、神村学園(鹿児島)の初優勝で幕を閉じた。昨夏のインターハイに続き、夏冬2冠を達成。鹿島学園(茨城)に3-0で勝利した決勝で2得点に絡んだ堀ノ口瑛太(3年)は来春から名門・慶應大へ。文武両道で掴んだ全国制覇。「報われた感じがして嬉しい」と笑顔を咲かせた。

高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権大会は、神村学園(鹿児島)の初優勝で幕を閉じた。昨夏のインターハイに続き、夏冬2冠を達成。鹿島学園(茨城)に3-0で勝利した決勝で2得点に絡んだ堀ノ口瑛太(3年)は来春から名門・慶應大へ。文武両道で掴んだ全国制覇。「報われた感じがして嬉しい」と笑顔を咲かせた。
6万142人の観衆が詰めかけた国立のピッチで“黒子”が輝いた。1-0とリードして迎えた前半39分、ピッチ中央へのこぼれ球に反応。ゴールまでおよそ20メートル。「チャンスが来たら打とうと思っていた」と迷わず右足を振り抜くと、鮮やかなミドルシュートがゴールへ突き刺さった。会心の一撃にガッツポーズで応えた。
中盤ボランチでレギュラーの座を射止めた堀ノ口。攻守のつなぎ役として、夏のインターハイでも優勝に貢献した。「守備で貢献しながら攻撃で出ていく」。地味な役割に徹するが、この日は先制点の起点になる正確なロングパスでも魅せた。国立で決めた今大会初得点は「人生1番のゴール、これ以上のゴールはない」と自画自賛。あどけない表情に充実感が溢れ出た。
神村学園では中等部から6年間、サッカーに明け暮れた。一方で、高校進学にあたって、国公立大学や有名私立大学を目指す文理科を選択。文武両道ボランチとして、高校3年間を過ごしてきた。
スポーツの強豪校だが、文理科は学習重視。「テスト前になると勉強量を増やさないといけないので、サッカーと勉強の両立は難しかったです」。部活を終えると、帰宅後は机に向かい、1、2時間程度の勉強をこなす日々。テスト前は深夜まで及ぶこともあり「その分、サッカーの方できつくなったりはしていました」と苦労を明かす。
授業コマ数の関係で、練習に1時間遅れることも。心が折れそうな時もあったが、文武両道を極めるという意思はブレなかった。「自主練の時間を作って足りない部分を補った」と創意工夫で不安を取り除き、かつ、勉強の時間もしっかり確保。「そこが結果に繋がったのかな」と自信をのぞかせる。
卒業後の進路選択では「正直、慶應っていうところは考えていなかった」と振り返る。時間をかけて考えていくうちに、思いは変わった。「誰でもチャレンジできるところではない」。学業が優秀だった堀ノ口に、受験を勧めた有村圭一郎監督からの後押しも大きかった。
「自分が慶應に行ければ、後に文理科へ進む生徒が増えていくかもしれないと思い、チャレンジしよう」と決意。面接試験を突破し、吉報を掴んだ。
文武両道を貫いた3年間、最後は笑って終えられた。「本当に辛い日々だったんですけど、2冠というのを達成して、その日々が報われた感じがして嬉しいです」。困難を乗り越え、仲間と掴んだ勝利の味は格別だった。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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