“中村憲剛の息子”と騒がれ「それじゃ意味ないなと…」 戸惑いの選手権前、消した負のマインド――日大藤沢・中村龍剛
第104回全国高校サッカー選手権は1月4日、準々決勝が行われ、日大藤沢(神奈川)はインターハイ王者の神村学園(鹿児島)とU等々力で対戦し、1-4で敗れた。2年生MF中村龍剛は選手権デビューを飾った今大会で、元日本代表MF中村憲剛氏の長男として「嫌でも注目される」存在に。重圧に戸惑いながらも“負のマインド”を消して臨んだ。

第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権は1月4日、準々決勝が行われ、日大藤沢(神奈川)はインターハイ王者の神村学園(鹿児島)とU等々力で対戦し、1-4で敗れた。2年生MF中村龍剛は選手権デビューを飾った今大会で、元日本代表MF中村憲剛氏の長男として「嫌でも注目される」存在に。重圧に戸惑いながらも“負のマインド”を消して臨んだ。
中村は昨年の大晦日に行われた2回戦(対岡山学芸館/2-0)で先発出場し、J1川崎フロンターレのレジェンドである父がホームとしていた聖地・等々力で全国デビュー。3回戦(対聖和学園/2-1)では後半途中から出場し、8強入りに貢献した。
再びスタメンに返り咲いたこの日、大会優勝候補で、インターハイ王者の神村学園の強さを肌で感じた。「一瞬のスピードであったり、切り替えの速さであったり。試合の勝負を分ける、一瞬のところで差を感じさせられました」。
後半24分に交代を告げられ、ピッチを後に。ベンチで終了のホイッスルを聞き、試合後はベンチコートを着てユニホームカラーのピンクで染まった応援席へ。労いの言葉と拍手が送られた中で「力が及ばなかった」と悔しさを浮かべ、涙をこぼした。
「1年間、ずっとスタンドかもしれない」と思っていた中で掴んだ選手権の舞台。人生初の全国大会へ期待感が増した。ただ一方で、不安も。注目度が高まるにつれて“中村憲剛の息子”という枕詞がプレッシャーとなった。
日本サッカー界で名を馳せた偉大な父親だけに「嫌でも注目される」存在に。この日の会場は開場前からファンが列を成し、チケットは完売。「色んな声もありましたし(大会が)始まる前は不安もありました」と本音もこぼす。
ただ、そんな思いは一掃した。「それじゃ意味ないなと思って。だったら本当に、自分の大会にしようって。2年生ですけど、もっともっと自分が成長できる大会にしようとずっと前向きに考えていた」と明かす。
悔いなくやり切る。弱気な自分を捨てて、一歩を踏み出すとこれまでと違った世界が見えた。
「『一瞬、一瞬、無駄にしない』みたいな強い言葉を出して、1年間通してチームを引っ張る存在になりたいなと思いました。もっともっと成長してチームを勝たせられる、そういう存在になりたい」
先輩と目指した日本一には届かなかったが、前向きに戦ったマインドが自らを成長させ、次なる道を切り開いた。「絶対にまたここに帰ってきて、先輩たちの思いを胸に頑張っていこうと思います」。1年後、ひと回り成長した姿で、さらなる高みを目指す。
(THE ANSWER編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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