米国に挑戦する高校バスケの超有望株 準V東山の指揮官が「理想のガード」と評する佐藤凪の成長
スラムダンク奨学金で来年から渡米「悔しさをバネに」
「1、2年生の頃は琉久さんの背中を見て、琉久さんを超えようと毎日過ごしてきた」。偉大な先輩を追った日々から、今度は自分がチームを引っ張る立場へ。「毎日がしんどくて、バスケから何回も離れたいと思った」。それでも覚悟を決め、足が動かないほどのハードな練習が終わった後もシュート練習を繰り返した。その姿勢が2年生エースの中村颯斗や、弟の佐藤久遠(1年)らを刺激した。
大澤監督は言う。「言葉よりも行動のほうが多分伝わっているんじゃないか。凪は1、2年生の頃からずっと出ているので、それだけ責任感を感じてやっていると思う。本当に『勝つ意志』でここまでチームを引っ張ってくれている」。人としても成長し、プレー面でも持ち前の決定力に、ゲームコントロール能力も加わった。米須、瀬川らを輩出してきた指揮官も「理想のガード」と絶賛した。
佐藤凪は、人気漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦氏が創設したスラムダンク奨学金の第19回奨学生に選ばれている。来年渡米し、セントトーマスモア校で新たな挑戦を始める。「すごくワクワクしている。この3年間、東山で学んだことや味わった悔しさをバネにして、もっと成長した姿を皆さんにお見せできるように、これからも頑張りたい」。高校バスケ界のスターが世界に羽ばたく。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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