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米国に挑戦する高校バスケの超有望株 準V東山の指揮官が「理想のガード」と評する佐藤凪の成長

バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、東山(京都)は福岡大大濠(福岡)に71-97で敗戦。3度目の決勝で悲願の初優勝はならなかった。エースで主将の佐藤凪(3年・PG)は大会歴代3位の累計56アシストを記録しつつ、得点数でも今大会トップの大活躍。来年から米国に挑戦する超有望株が背中でチームを牽引した。

東山の佐藤凪【写真提供:(C)SoftBank ウインターカップ2025】
東山の佐藤凪【写真提供:(C)SoftBank ウインターカップ2025】

SoftBank ウインターカップ2025男子決勝

 バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、東山(京都)は福岡大大濠(福岡)に71-97で敗戦。3度目の決勝で悲願の初優勝はならなかった。エースで主将の佐藤凪(3年・PG)は大会歴代3位の累計56アシストを記録しつつ、得点数でも今大会トップの大活躍。来年から米国に挑戦する超有望株が背中でチームを牽引した。

 体はもう限界だった。「昨日も夜遅くまで治療してもらって……痛みで寝られないぐらいだった」。王者の厳しいマークを前に、らしくないミスも頻発。それでも佐藤凪はコート上で笑った。「めちゃくちゃ楽しかった。この試合に限らず、東京体育館で満員のお客さんの中でプレーできるのは、小っちゃい頃からの夢だった」。悔し涙が乾いた後の取材エリア。その笑顔は眩しいほどに清々しかった。

 6試合全てで35分以上出場。3回戦と準々決勝では40分間コートに立ち続けた。重ねたアシストは56。東山の先輩である2020年の米須玲音(現・川崎)、昨年の宮本聡(福岡第一)が記録した58に次ぐ歴代3位につけた。得点でも累積122得点で今大会トップ(1試合平均20.3得点)。大澤徹也監督は負担の大きさに「非常に申し訳ない」と頭を下げつつ、絶対的エースとの“心中”を選んだ。

 バスケを始めた時から「夢はNBA選手」。中学時代は横浜BCのU15チームに所属し、東山入学時から「いつか米国でプレーしたい」と大澤監督に志を伝えていた。1年時からウインターカップ(WC)で名門の先発を張り、2年時にはインターハイ初優勝、WCベスト4に貢献。1学年上には高卒でプロ入りし、日本代表候補にも選ばれた瀬川琉久(千葉J)というエースガードがいた。

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