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福岡大大濠を連覇に導いた“荒療治” 奮起した3年生、先の見えぬ暗闇でも続けた努力の結晶

バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、福岡大大濠(福岡)が東山(京都)に97-71で勝利。5度目の優勝となり、史上7校目となる連覇を達成した。秋の「U18日清食品トップリーグ2025」も制しており、これで秋冬2冠。その裏には、3年生に責任感を持たせるための“荒療治”があった。

史上7校目となる連覇を達成した福岡大大濠【写真提供:(C)SoftBank ウインターカップ2025】
史上7校目となる連覇を達成した福岡大大濠【写真提供:(C)SoftBank ウインターカップ2025】

SoftBank ウインターカップ2025男子決勝

 バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」は29日、東京体育館で男子決勝が行われ、福岡大大濠(福岡)が東山(京都)に97-71で勝利。5度目の優勝となり、史上7校目となる連覇を達成した。秋の「U18日清食品トップリーグ2025」も制しており、これで秋冬2冠。その裏には、3年生に責任感を持たせるための“荒療治”があった。

 歓喜の瞬間、コートに立っていたのは全員3年生だった。感謝の意を込めて最上級生を送り出した片峯聡太監督は「自慢の3年生です。本当によく頑張りました。ありがとう!」とコートインタビューで労いの言葉を贈った。だが、連覇を目指して新チームを立ち上げた当初は「あれ、どうしよう?」と迷いが生じる代だった。

 昨年は渡邉伶音、湧川裕斗、高田将吾など軸となる3年生がいた。新チームでは主将の勝又絆(ばん)、ゲームキャプテンの榎木璃旺(りお)ら下級生の頃から主力を張った選手がいる一方、あまり試合経験を積めていない3年生も少なくなかった。「みんな良いものは持っているけど、あんまり色がないな」。そこで片峯監督が考え出したチームスローガンが「PUZZLE」だった。

 2年生にはU18代表にも選ばれた本田蕗以(ろい)がいる。中学時代から話題を集めた“スーパー1年生”の白谷柱誠ジャックも加入した。「これをどう組み立てていくか。どう組み合わせていくか。どういう形のピースに彼らが成長していくか」。下級生が強力なピースになり得る中、3年生がどんな役割を果たせば勝利というパズルは完成するのか。試行錯誤を繰り返した。

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