唯一残った3年マネの「連れてって」胸に…バスケ酒田南、1・2年だけで立った初のウインターカップ
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」が23日、都内の2会場で開幕した。京王アリーナTOKYOで行われた女子1回戦では、初出場の酒田南(山形)が13年連続26回出場の奈良文化(奈良)に43-69で敗れた。3年生は6月のインターハイ予選後に引退。唯一残ったマネージャーの言葉を胸に、1、2年生が懸命に足を動かした。

SoftBank ウインターカップ2025
バスケットボールの第78回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2025」が23日、都内の2会場で開幕した。京王アリーナTOKYOで行われた女子1回戦では、初出場の酒田南(山形)が13年連続26回出場の奈良文化(奈良)に43-69で敗れた。3年生は6月のインターハイ予選後に引退。唯一残ったマネージャーの言葉を胸に、1、2年生が懸命に足を動かした。
厚い全国の壁に、果敢に挑み続けた。初出場の酒田南に、全国常連校の組織的な守備が襲い掛かる。想定外のダブルチームに押され、なかなかシュートが打てない。両軍最多タイの18得点を決めた菅原桃(2年)は「大きい会場で緊張して、そのせいで体も動かなかった。悔しいです」と唇を噛む。後半、3点シュートなどで自分の流れを掴めたと手応えもあったが、初戦突破はならなかった。
部員21人。3位に終わった6月のインターハイ予選後、3年生が軒並み引退した。唯一残ったのがマネージャーの荒生遥月。最後までサポートしてくれた先輩の「(ウインターカップに)連れてって」という言葉が下級生を奮い立たせた。県予選6連覇中だった山形中央を破り、創部5年で念願の初切符。菅原は「最初は実感わかなくて、優勝旗もらった瞬間、勝ったわー!と思って」と当時の歓喜を回顧する。
「“引退”という言葉がないから、思い切りプレーできるのが2年生の強み。何回失敗しても自分たちがやっていることをチャレンジしていこうという気持ちでやりました」という菅原。失うものはない。課題も見えたが、全国でも1対1が通用するという自信もついた。「2年生で(全国に)行けたのも次のウインターカップに向けて大きな財産になったと思います」。輝く目で来年を見据えた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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