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甲子園出場なし「出身校はどうだっていい」 敢えて田舎の大学へ、2度の指名漏れから誓うプロの舞台――八戸学院大・十鳥真乙

十鳥は社会人野球に進み、プロの舞台を目指す【写真:羽鳥慶太】
十鳥は社会人野球に進み、プロの舞台を目指す【写真:羽鳥慶太】

「一番熱量がある」 新沼舘貴志監督が明かす主将の素顔とは

 北東北大学リーグでは下級生から主軸を担った。2年秋の富士大戦で9回2死から満塁弾を放ち、リーグ優勝に貢献。最優秀選手賞も受賞するなど、リーグを代表する強打者になった。

 大学ラストイヤーとなった今季は主将に就任。春は2位と優勝を逃したが、秋に雪辱を果たす3季ぶりVを飾ると、東北代表決定戦も勝ち抜き、12年ぶりの大舞台まで辿り着いた。

 主将を託した新沼舘貴志監督は「一番熱量がある。彼のそういうところに懸けた。十鳥が打つと、宝くじが当たったくらい盛り上がる」と存在の大きさを明かす。「誰よりも練習してきた」と自負する十鳥。神奈川大戦で放った一発はその証だった。

「努力は裏切らないと体現できた。出身校なんてどうだっていい。自分の努力次第でどこにだっていけるということを示せたと思う」

 この秋、プロ志望届を提出。10月のドラフト会議で吉報を待ったが名前は呼ばれなかった。高校3年時に続き、2度目の指名漏れ。「一つの夢だったので、プロに行けないと実感した時は辛かった」と本音を吐露。「神宮でやり返す」。悔しさを胸に、大学最後の大会を戦い抜いた。

 今後はプロを目指し、社会人野球に進む予定だ。

「持ち味の長打を高い確率で出せたらプロに近づけると思う。長所を伸ばして、苦手なものを消化して頑張りたい」

 指名解禁は2年後。夢舞台に辿り着くまで、何度跳ね返されても諦めない。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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