明治神宮大会高校の部決勝で特大弾を放った背番号13

　高校・大学野球の秋の日本一を決める明治神宮大会（神宮）は14日から6日間、熱戦が繰り広げられた。高校の部決勝では、九州国際大付（九州）が神戸国際大付（近畿）を11-1で破り、初優勝を飾った。175センチ、107キロの上岡煌内野手（2年）は特大弾を放ち試合を決定づけた。今大会、脚光を浴びた17歳のスラッガーの素顔に迫った。

　豪快な一振りだった。9-1とリードして迎えた9回。無死一塁で上岡はスライダーを捉え、右翼席中段に叩き込むダメ押し2ラン。「神宮の決勝で決めることができた。最高ですね」。大歓声を浴びて、笑顔も飛び出した。

　背番号13ながら全3試合、一塁で先発。打率.417（12打数5安打）、1本塁打、3打点を叩き出し、ラッキーボーイ的存在に。特に、巧みなバットコントロールと愛嬌のある姿で今大会注目を集めた。「回転寿司30皿」を平らげる大食漢ぶりが報じられ、話題になった。

　しかし、決勝の応援に駆けつけた母・優美子さんからは衝撃の事実が明かされた。「絶対にもっと食べてますよ」。優勝後の取材で上岡は寿司30皿のほかにサイドメニューのうどんを2杯食べていたことを告白した。