秋の神宮に現れた“新ドラ1候補” 衝撃のKKKKKKKKKK…覚醒の原点は春「ボコボコに打たれた」――立命大・有馬伽久

レジェンドOB助言の呼吸法を実践「自分のリズムを崩さないことが一番大事」
苦汁を味わった明大戦を機にツーシームを習得。主体としていたストレートとスライダーに、新たな武器が加わった。秋以降は同大OBのレジェンド・長谷川滋利氏の助言を受けた呼吸法をマウンドで実践。「まずは焦って自分のリズムを崩さないことが一番大事。そのためにひと呼吸を置いて、深呼吸することを意識してやっている。自分のリズムで投げられていると思う」と効果を実感する。
成長を示したのは奇しくも今大会の明大戦だった。1-2で迎えた4回1死一、三塁から登板し、ツーシームを織り交ぜながら強力打線を圧倒。10回は無死一、二塁から始まるタイブレークも無失点に抑えた。
先発したロッテドラフト2位の毛利海大(4年)、8回から登板した日本ハムドラフト1位の大川慈英(4年)とそれぞれの投げ合いを制し、3球三振も奪った西武ドラフト1位の4番・小島大河捕手(4年)は「すっごい球だった。まっすぐも変化球もキレがあるし、コントロールよく投げられた」と脱帽。大一番で雪辱を果たした。
同大の片山正之監督は教え子の性格を「負けず嫌い。もうそれだけ」と表現。準決勝で投じた14球を例に挙げ「全てストレートでしたからね。あれが有馬の性格だと思う」と目を細めた。
悔しいままでは終わらせない。
「記録も作りましたし、六大(東京六大学)の強いチームにも勝てて自信になった。先発してチームを勝利に導けるような絶対的なピッチャーになって帰ってきたい」
有馬伽久は、また強くなる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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