甲子園当確も…応援費は「想像できない」 バス1台で30万円、スポーツ強豪校の応援と資金のジレンマ
スポーツ強豪校が抱えるジレンマとは…
一方で、スポーツ強豪校が抱えるジレンマもある。学生スポーツの醍醐味の一つは応援。そこには移動費、宿泊費といった様々な費用が全国大会のたびに発生する。「全部生徒持ちにするわけにはいかない。本当に大変なんですよ」と本音を漏らす。
今大会もバス4台で地元の新潟・長岡から移動。1台当たり30万円程度、夜間の移動となれば運転手も2人必須だ。1試合のバス代だけで100万円を大きく上回り、勝ち進むとその分、費用はかさんでいく。さらに大規模で距離も遠いセンバツは「いくらかかるか想像できない」と苦笑いするほどだ。
近年、スポーツ界で活用が増えているのがクラウドファンディングといった寄付募集。部活動でも増えてきた。同校も大会前に初めて実施。募集期間終了まで残り14日(15日時点)で150万円が集まったが、目標金額の1500万円には届かないのが現状。来年1月30日の出場校発表でセンバツが正式決定したら、再度実施する予定だ。
新たな歴史を刻んだ帝京長岡ナイン。この日は中盤まで食らいつくも、8回に3失点し、初戦敗退となった。ただ、初の甲子園を前に全国大会を経験したことは大きい。松本覇捕手(1年)は「応援があったからこそ2点目が取れた」と感謝し、「センバツはもっと応援に来てくれると思うので、優勝したい」と力強く意気込んだ。
4か月後、大応援団と共に聖地に乗り込む。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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