2戦5発の打線圧倒「1年生ですよね…」 両監督が絶賛&脱帽、九州に現れた“スーパー1年生”の136球――九州国際大付・岩見輝晟
野球の明治神宮大会(神宮)は19日、高校の部決勝で九州国際大付(九州)が神戸国際大付(近畿)を11-1で破り、初優勝を飾った。二刀流の“スーパー1年生”岩見輝晟(らいせ)投手は8回2/3を投げ、5四死球を与えながら3安打11奪三振1失点の快投。両指揮官を絶賛させた左腕が、全国にその名を轟かせた。

明治神宮大会高校の部決勝
野球の明治神宮大会(神宮)は19日、高校の部決勝で九州国際大付(九州)が神戸国際大付(近畿)を11-1で破り、初優勝を飾った。二刀流の“スーパー1年生”岩見輝晟(らいせ)投手は8回2/3を投げ、5四死球を与えながら3安打11奪三振1失点の快投。両指揮官を絶賛させた左腕が、全国にその名を轟かせた。
縦縞のユニホームを纏った1年生が大仕事を成し遂げた。
決勝のマウンドを託された岩見。初回1死満塁から自らの暴投で1点を失ったものの、最少失点で切り抜けた。以降は今大会2試合で5本塁打を放っている強力打線を圧倒。187センチ、78キロの長身を生かし、角度のある直球とキレの良いスライダーを主体に抑え込んだ。
9回2死で136球を投じ、最後1つのアウトはエースの渡邉流(2年)に託した。一塁の守備につき、最後は空振り三振で試合終了。マウンドに駆け寄り、歓喜の輪に加わった。「自分が抑えるしかないと思っていた。自分が投げてきた中で一番いいピッチングができた」。場内インタビューに応じ、胸を張った。

春3度、夏9度の甲子園出場を誇る名門に現れた“スーパー1年生”。7月の福岡大会5回戦では先発登板し、夏のマウンドも経験した。今大会は初戦の山梨学院(関東)戦に先発し、7回2/3を4失点。準々決勝の花巻東(東北)戦では「5番・右翼」で出場するなど、二刀流として活躍する。
同校の楠城祐介監督は「もう素晴らしい投球の一言。制球に苦しむことが多いけど、今日は比較的安定していた。(岩見の)球威が勝っていることは感じていたので、安心して見ていられた」とこの日の投球を絶賛。神戸国際大付の青木尚龍監督には「1年生ですよね。前の前の試合も見ていたけど、良いピッチャーだなと思っていた。角度があって、すごくレベルの高いピッチャー」と脱帽させた。
まだ1年生。伸びしろは十分にある。岩見は「フォアボールを出しすぎている」と自身の課題を分析。「ストライクを意識して、もっと三振を取れる投手になりたい」と当確している来春センバツへ成長を見据える。
同校は冬場のトレーニング「毎日1500回スクワット」が名物。「このチームはスクワットがきついらしいので、そこを耐え抜いて春にもっと暴れたい」。初めての厳しい冬を越え、春の聖地でもチームを日本一に導く。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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