名門・市立船橋、新体制初陣は惜敗 OBの波多新監督「決定機を物にしていれば…」
OBの波多監督「どんな状況でも優勝を目指す。それができるのがイチフナ」
波多監督も市立船橋高のOBで布氏の教え子。現役時代は、MFとしてプレーした。同期には、中澤聡太(柏、G大阪などでプレー)、本橋卓巳(山形、栃木など)、永井俊太(柏など)、植草裕樹(山形、長崎、清水など)といった元Jリーガーがいる。京都教育大を経て教員となり、2016年度に八千代東高から転任。母校でコーチを務めていた。母校を率いて臨む新たなシーズンについて「やりがいを感じる。プレッシャーを感じるが、はねのけてやっていかないといけない。それがイチフナの宿命」と意気込みを語った。
高円宮杯U-18プレミアリーグは、11年に創設された通年リーグの最高峰カテゴリーにあたる。東西(EAST、WEST)に各10チームが所属し、ホーム&アウェイを基本とした総当たり2回戦のリーグを行い、優勝チーム同士が日本一決定戦となるファイナル(12月15日開催予定)に臨む。高校年代において、高校選手権、インターハイと並び全国3冠と称される大会の一つだが、唯一、Jクラブの育成組織とも戦う大会であり、プレミアリーグに所属すること自体がハイレベル。市立船橋高はプリンスリーグ関東から昇格して14年から参加。15年の3位が過去最高。「いろいろな難しさはあるけど、勝ち続けなければいけない。戦う以上、どんな状況でも優勝を目指さないといけない。それができるのがイチフナだと教わって来たし、彼らにも伝えている」と話した新監督の下、名門校に新たな歴史を刻めるか。新体制の挑戦に熱い視線が注がれる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)