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日米大学野球で広がった敵味方関係なしの光景 お互いに高め合うドラフト上位候補が感じた「1球の重み」

平川(左)はチョロウスキーと2ショット。上の舞台で再会する日は来るか【写真:羽鳥慶太】
平川(左)はチョロウスキーと2ショット。上の舞台で再会する日は来るか【写真:羽鳥慶太】

米国の選手に囲まれた平川蓮「話すことは得意なんです」

「違う国の選手と野球で戦うのは難しい、小さな部分で違いがたくさんあるんです。簡単に見逃してきたり、想像もしないところにバットが届いたり。失投が失投でなくなることもあるし、その逆もある。難しいけれど、楽しかったです」

 日本が5連勝したこの大会も「そんなに差はなかったと思いますよ」と振り返る。「でも、日本の野球はアメリカにもしっかり通用するんだなとは思えました。本当に素晴らしいチームだった」。

 同じく試合後、日本の野手では平川蓮外野手(仙台大4年)が米国代表に囲まれていた。身長187センチの体格は、米国の選手ともそん色ない。臆するところなく英語を交わし、バットやウェアを交換していた。北海道の札幌国際情報高を出ているだけあり「高校には外国人がたくさんいたので、話すことは得意なんです」と笑顔だった。

 今大会は5試合すべてに先発出場し、16打数6安打で打率.375。ヒット1本の差で首位打者を逃し「悔しさのほうが大きい大会でした。序盤はヒットが出たんですが、後半は出なくなって……」と口にするが、この日も4回に右翼への三塁打を放った。持ち前のパワーとスピードを証明するプレーだった。

 将来の大リーグのドラフト1位候補と目されるチョロウスキーには、日本の選手も注目していた。今大会4試合無安打だったが、最終戦では7回に中越えの大アーチ。平川は「ああやって最後に本塁打を打てるのはやっぱりすごい。自分もスピードは大差ないかなと思ったんですけど、パワーをやっぱりもっと発揮できるように、もっとウエートトレーニングして鍛えていきたい」とやるべきことが明確になったようだ。

 この日戦ったメンバーは、将来プロ野球や大リーグでの活躍が期待される。ワールド・ベースボール・クラシックのような大舞台で再会することもあるかもしれない。大学生たちはお互いの技術や感性を伝えあいながら伸ばし、さらに野球を発展させていく。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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