日米大学野球で広がった敵味方関係なしの光景 お互いに高め合うドラフト上位候補が感じた「1球の重み」
6年ぶりの日本開催となった第45回日米大学野球選手権は13日、神宮球場で第5戦を行った。日本が6-5で競り勝ち、今大会5戦全勝。2004年以来21年ぶりの全勝優勝を成し遂げた。表彰式を終えたグラウンドでは、中西聖輝投手(青学大4年)に米国の選手が教えを乞う場面が。今秋のドラフト上位候補としても注目される選手たちに、米国野球とぶつかって感じたことを聞いた。

日米大学野球選手権は日本が全勝優勝…直後に中西聖輝を直撃した米国選手
6年ぶりの日本開催となった第45回日米大学野球選手権は13日、神宮球場で第5戦を行った。日本が6-5で競り勝ち、今大会5戦全勝。2004年以来21年ぶりの全勝優勝を成し遂げた。表彰式を終えたグラウンドでは、中西聖輝投手(青学大4年)に米国の選手が教えを乞う場面が。今秋のドラフト上位候補としても注目される選手たちに、米国野球とぶつかって感じたことを聞いた。
試合と表彰式が終わり、日本選手たちが喜びを爆発させた後のことだ。中西に近づいてきたのは、米国代表のコーチを務めるラスティ・フィルター氏と、この試合の先発だったイーサン・ノービー投手(イーストカロライナ大2年)だ。中西はウイニングショットにしているフォークボールの握りを聞かれ、快く応じた。ボールを媒介にしばし、握りやリリースの感覚を語り合った。
中西は「アメリカにはフォークを投げる投手がほとんどいないみたいで、どうやって投げてるのか教えてくれと来たんです。なんて言ってるかはわからないんですけど」と笑う。「僕はスライダー回転をかけているんですけど、彼はシンカーみたいに落としたいみたいで、そこは少し違いましたね」。教える側にも学びがあった。
この日の中西は6回から3番手でマウンドに上がり、3回2失点。6回2死からヴァン・ラッキー捕手(ジョージア工科大2年)に中堅手の頭を越えるランニング本塁打、7回には先頭のロッチ・チョロウスキー内野手(UCLA2年)に中越えソロを浴びた。9日の第2戦では先発し、6回を3安打1失点、8奪三振の快投を見せた。2試合の登板を通じて、野球の違いも存分に感じた。
「パワーヒッターが多いので、1球の重みをいやというほど味わいましたね。あとちょっとフェア側に入っていたら本塁打というのも何本もあって……」。イメージ通りだった米国のパワー。そして予想外だった部分もあった。「向こうも、すごく繊細に野球をやっていたと思うんです」。狙いの絞り方、球種の情報の共有など、チーム全体で向かってきているのを感じたという。
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