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大谷翔平のWBC世界一が変えた学生野球の“常識” 大学ジャパン選手に聞いた日本の強み「やっぱり勝負を決めているのは…」

野球の大学日本代表は8日から、6年ぶりの日本開催となる第45回日米大学選手権を戦っている。1972年から続く歴史のある大会で、過去戦績は日本が優勝20回、米国が24回。通算の勝敗も米国が130勝104敗2分でリードしている。大学生は、日米それぞれの野球にどのような特徴があると考え、日本の強みをどう生み出そうとしているのか。日本が優勝した2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前後で、大きな違いがある。

パワーで米国選手に挑んでみたいと語る渡部【写真:羽鳥慶太】
パワーで米国選手に挑んでみたいと語る渡部【写真:羽鳥慶太】

U-15、U-18を経験した渡部海「力でどこまでできるか試したい」

 野球の大学日本代表は8日から、6年ぶりの日本開催となる第45回日米大学選手権を戦っている。1972年から続く歴史のある大会で、過去戦績は日本が優勝20回、米国が24回。通算の勝敗も米国が130勝104敗2分でリードしている。大学生は、日米それぞれの野球にどのような特徴があると考え、日本の強みをどう生み出そうとしているのか。日本が優勝した2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前後で、大きな違いがある。

 2023年のWBCを戦った日本代表が特徴的だったのは、パワーで米国と渡り合おうとしたことだ。投手に大谷翔平、佐々木朗希、ダルビッシュ有、山本由伸といった150キロを超える先発投手を揃え、打線でも二刀流の大谷や吉田正尚、村上宗隆、岡本和真といった選手がフルスイングで海外の投手に立ち向かった。パワー以外の部分に長所を見出そうとした過去の代表との、大きな違いだった。

 この考え方は、アンダー世代の選手たちにも浸透しているように見える。今回の大会を前に、大学代表の堀井哲也監督(慶大)は50人の候補選手に「米国にどう勝つか」を考え、レポートするように求めた。選手からの声には、世界の中で日本野球の強みは何かという答えが存分に詰まっている。

 3年生ながら代表入りした渡部海捕手(青学大)は、2019年のU-15代表に始まり、2022年のU-18ワールドカップでも日本代表入りし3位。「U-18も行かせてもらったんですが、その時はどうしても他の国の代表と比べて、力の差というか、フィジカル的な差を結構感じたことがあったんですよね」と当時を振り返る。ただ今回は、考え方を変えての戦いだという。

「力でぶつかっていって、どこまでできるのかを試したいというのが一番ですね」

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