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TV番組に映った男性に即メール→高校日本一に 練習法に目から鱗「あれ…落ちない?」名門チアリーディング部の転機

1月に行われた、高校生のチアリーディング日本一を競う第35回全日本高等学校チアリーディング選手権。全国68チームが集った自由演技競技ディビジョン1で優勝したのが、梅花(大阪)だ。高校生史上初の大技を成功させ、6大会ぶりに掴んだ日本一。夏の大一番の失敗から這い上がった裏には、あるトレーナーとの出会いが大きかったという。一通のメールが繋いだチームの転機を、指導歴20年の熨斗香里(のし・かおり)監督が明かした。(前後編の前編、取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

全日本高等学校チアリーディング選手権で優勝した梅花RAIDERS【写真:梅花高校提供】
全日本高等学校チアリーディング選手権で優勝した梅花RAIDERS【写真:梅花高校提供】

全日本高校チアリーディング選手権で6大会ぶり日本一になった梅花高校

 1月に行われた、高校生のチアリーディング日本一を競う第35回全日本高等学校チアリーディング選手権。全国68チームが集った自由演技競技ディビジョン1で優勝したのが、梅花(大阪)だ。高校生史上初の大技を成功させ、6大会ぶりに掴んだ日本一。夏の大一番の失敗から這い上がった裏には、あるトレーナーとの出会いが大きかったという。一通のメールが繋いだチームの転機を、指導歴20年の熨斗香里(のし・かおり)監督が明かした。(前後編の前編、取材・文=THE ANSWER編集部・神原 英彰)

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 1月26日、代々木第一体育館には「16」の日本一の笑顔が咲いていた。

 全日本チアリーディング高校選手権。3つの基を作り、3段の真ん中のミドルトップの腕に最上段のトップがそれぞれ3回転して飛び乗るという高校生初の大技「トリプル3基」を完璧に成功させ、梅花RAIDERS(レイダース)が272.5点(300点満点)で6大会ぶりの全国の頂に駆け上がった。

「日本一は大会があるたびに狙ってきている。ここ数年、『今年はいけるかな』『でも駄目で……』というのが続いていたので、やっとちょっと報われた感じです」

 そう語るのが、熨斗香里監督。自身も箕面自由学園高(大阪)でチアリーディングを始め、トップの選手として活躍した。梅花女子大(大阪)に進学し、高校・大学ともに日本一を経験。そして、大学と卒業後に進んだ社会人チームで日本代表に選ばれ、世界大会で優勝も2度経験している。

 2005年の創部から指導する監督にとっても格別の日本一だった。

 シーズン最初の大一番、夏のジャパンカップは準決勝を1位通過しながら、決勝で挑んだ「トリプル3基」で1基が崩れるミス。3位に終わった。「どうしたら崩れない体作りや気持ち作りができるのか」。冬の選手権に向け、何かを変えなければ――。大会の動画を見返し、練習をつぶさに観察する中で、ひとつの課題が浮かび上がった。

 体幹だ。人間の腕に人間が飛び乗り、常に不安定な状態で体勢維持が求められるチアリーディングで重要な要素。

「もちろん、体幹のトレーニングはメニューに毎日入れているものの、私自身、その分野の専門家ではない。どういうフォームが合っているのか、本当に鍛えるためにどうしたらいいのか」。そう思い悩んでいる時、たまたまつけてニュース番組に映る一人の男性が語る内容に釘付けになった。

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