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なぜ東大生がダブルダッチにハマったのか 名門校ゆえの悩みも告白「勉強の方は大丈夫?って(苦笑)」

東京大(東大)と言えば、「頭がいい」「秀才」というイメージを多くの人が抱いているだろう。大学生活を学問に捧げる学生もいれば、並行して“別の楽しみ”を見出す学生もいる。3年生の多田勇希(ただ・ゆうき)さんと山崎理人(やまざき・まいと)さんは、入学後に競技人口を年々増やしている発展途上のスポーツ「ダブルダッチ」に熱中。日本代表として国際大会出場を果たした。なぜ、この競技にハマったのか。2人にその理由を聞いた。(取材・文=小田智史)

東大3年生の多田勇希さん(右)と山崎理人さん(左)【写真:本人提供】
東大3年生の多田勇希さん(右)と山崎理人さん(左)【写真:本人提供】

東大生2人が勉強の傍ら、ダブルダッチと出会うまで

 東京大(東大)と言えば、「頭がいい」「秀才」というイメージを多くの人が抱いているだろう。大学生活を学問に捧げる学生もいれば、並行して“別の楽しみ”を見出す学生もいる。3年生の多田勇希(ただ・ゆうき)さんと山崎理人(やまざき・まいと)さんは、入学後に競技人口を年々増やしている発展途上のスポーツ「ダブルダッチ」に熱中。日本代表として国際大会出場を果たした。なぜ、この競技にハマったのか。2人にその理由を聞いた。(取材・文=小田智史)

 ◇ ◇ ◇

 多田さんは東京都生まれ、早稲田高出身。東大を目指したきっかけは、高校の環境だったという。

「早稲田とついていますけど、附属ではなく系属。早稲田も行けるし、他の大学にも行ける風習だったので、周りに東大を目指す人は結構いました。だから、自分も目指してみようかなって」

 文科一類に合格し、現在は法学部第1類(法学総合コース)の3年生。民法、刑法、憲法、労働法、商法など法学全般を学ぶ日々を過ごすが、目指すは法曹界ではなく、総合商社で目下、就職活動中だという。

「海外で働きたいです。今のところ4年で卒業して、一般就職をしようと思っています」

 山崎さんは神奈川県生まれで、栄光学園高出身。全国屈指の進学校ゆえに「仲間が東大や医学部を目指していたので、その流れに乗った形です」と振り返った。理科二類に合格し、現在は農学部獣医学科の3年生。獣医学博士課程は6年で、臨床体験を重ねながら5年生時に就活をする予定だ。

「臨床に進む気はあまりなくて、企業様のもとで研究員として仕事をできたらいいなと思います」

 2人に共通するのは、東大ダブルダッチ・サークル「D-act」所属のメンバーであることだ。ダブルダッチとは、2本の縄を使ってその中でダンスやステップ、アクロバットのような動きを行うニューヨーク発祥の新興勢力スポーツ。近年、競技人口は増えており、日本は世界的に見てもダブルダッチにおいて先進国と言える。

「D-act」は現在20代目。サークル全体で所属人数は100人(各学年20~30人)を超える。元をたどれば、山崎さんが通っていた栄光学園高の大先輩がイチから立ち上げたという。

「うちの高校にはダブルダッチ部があって、『東大でもダブルダッチをやりたい』とサークルを作ったそうです。中高一貫だったので、僕も中学の時からダブルダッチの存在は知っていました。ダブルダッチ部には所属していなくて、大学に入るにあたって、もともとやっていたアクロバットをサークルで生かしたいと思いました。東大にアクロバット・サークルはなくて、いろいろ探している中で、ダブルダッチはアクロバットをする人が必要とされると聞きました。高校同期のダブルダッチ部の人は高校の世界大会で優勝したりもしているので、そういうのにも憧れて入りました」

 中学・高校でサッカーをやっていた多田さんは、文化祭でダブルダッチを目にしたことがきっかけだという。そして、リサーチして東大にダブルダッチ・サークルがあることを認識。入学を機に、本格的に競技に打ち込むようになった。

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