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留学生なしで日本一・福岡大大濠 1年前、体育館の至る所に貼られた写真 刻んだ「GIVE」の深い意味【ウインターカップ】

留学生とマッチアップすることが多かった渡邉伶音(左)【写真:(C)SoftBank ウインターカップ2024】
留学生とマッチアップすることが多かった渡邉伶音(左)【写真:(C)SoftBank ウインターカップ2024】

留学生なしで掴んだ優勝「子どもたちに影響を与えたい」

 留学生が1人もいない福岡大大濠。身長206センチのPFで、留学生と一番マッチアップする機会が多い渡邉は「僕たちが勝つことによって、『自分もできるかもしれない』と思ってくれる子どもが絶対に増えるし、それが大濠の魅力だと思っている。自分もそういう姿を見て入学した。引き継いでいきたいし、もっともっと子どもたちに影響を与えたい」と力を込める。

 A代表にも選出された期待のビッグマンは、インサイドはもちろん外でのプレーにも磨きをかけてきた。「留学生が自分のスリーを警戒してくれば、自分と留学生以外の4対4になる」。この日も3ポイントシュートを4本連続で沈めるなど、16得点、14リバウンドのダブルダブル。自分が生きれば仲間も生きる。湧川がチーム最多の32得点。高田も16得点と先発した3人の3年生が存在感を発揮した。

 優勝会見には先発の5人と監督が出席予定だったが、チームの希望で控えだったチームキャプテンの見竹怜(3年)も登壇した。シックスマンとして相手エースを封じ、ベンチからも声をかけ続けた縁の下の力持ち。湧川はチームのメンタル面を支えた見竹に「本当に感謝します」と頭を下げた。忘れられない悔しさから始まった1年。心に刻まれた光景を、仲間と流した最高の嬉し涙で上書きした。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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