福岡第一、ダブルスコアで2年ぶり優勝 指揮官「福岡で事実上の決勝戦やってきた」
2年生PG河村は早くも連覇へ意気込み
福岡第一のU-18日本代表ポイントガード河村勇輝(2年)が得意とするゴール下へのドライブを警戒した守備組織を組んだが、第2ピリオドからU-18日本代表フォワードの松崎裕樹(3年)らに3ポイントシュートを立て続けに決められて点差が開いた。第1ピリオドは4点差だったが、前半が終わると福岡第一が62-31のダブルスコアでリード。主力の青木遥平(3年)が準々決勝の報徳学園戦で負傷して本調子ではなかった中部大一は、試合のペースを奪われて追い上げることができなかった。
福岡第一は、終盤まで走力を落とさず、焦って攻める相手からボールを奪って速攻を続け、攻め手を休めなかった。主将の松崎は「点差が開いていても手を緩めず、やってきたことをすべて出し切れと先生には言われた。圧倒する気持ちを忘れずにできたので良かったと思う」と手ごたえを語った。
来季、連覇を狙う形となる河村は「今の自分は、まだスピードだけという感じ。もっと1対1で振り切るとか、フェイスガードをされたときにストレスなくボールを持てるかというところをやらないと、相手が止めやすい選手になってしまうと思った。3年生が抜けた後を埋められれば、もう1度戻って来られるんじゃないかと思う」とさらに成長した姿で連覇を目指す意気込みを示した。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)