福岡第一が逆転で決勝進出、3P連発の相手エース富永を後半完封 31点差で完勝
桜丘のエース富永は悔し涙
富永は「自分がエースとして引っ張らないといけないと思っていたし、前半はできたと思うけど、後半に止められてしまったのは反省。相手の守備がきつくなくて(ボールを持っても)2、3人と寄って来られて、タフショットになってしまった」と悔し涙を流しながら試合を振り返った。
福岡第一は、留学生のクベマ・ジョセフ・スティーブ(2年)とU-18日本代表の松崎裕樹(3年)が得点源となったが、後半に富永から主役の座を奪ったのは、U-18日本代表のポイントガード河村勇輝(2年)だった。河村は、富永のマークをヘルプに行ったかと思えば、そこから出されたパスに追いついて別の選手のシュートをブロック。さらに、ようやく富永にボールが渡った場面でスティールを決めて速攻。第4ピリオドに入ると3ポイントを決めるなど相手にチャンスを与えないプレーを見せ、勝敗を決定付けた。
福岡第一は、第4ピリオドでさらにリードを広げ、3分半以上を控えメンバーでプレー。世代ナンバーワンスコアラーさえもストップし、決勝に駒を進めた。1年次に優勝している松崎は「優勝がどれだけ嬉しいかではなく、どれだけ難しいかを伝えている。優勝候補が負けるのは、よくあること」と勝って兜の緒を締め、翌29日の決勝に目を向けた。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)