スラムダンク奨学生の八王子学園八王子・木村圭吾、8強ならずも「目標は米国の大学へ」
目標は達成できずも米国挑戦「自分をしっかりアピールしないと」
木村は「自分にシュートを打たせるために、みんながディフェンスもリバウンドもスクリーンも頑張ってくれた。落とすなんて考えられなかった。絶対に入ると思っていた」と話し、エースの矜持を示した。延長戦でもいきなり3ポイントシュートを決めたが、相手にリードされると、減っていく試合時間と、強く警戒してくる相手のマークというダブルプレッシャーからシュートが外れるようになり、再び追いつくことはできなかった。
日本一の目標は達成できなかったが、また大きな世界に挑む。木村は「(奨学金で挑戦できるのは)1年間しかチャンスがないので、自分をしっかりアピールしないと(チャンスが)潰れてしまう。目標は、ディビジョン1の大学に行くこと。シュート力ももっと磨かないといけないし、ディフェンスも課題。これから英語の勉強もしなければいけないけど、頑張りたい」と次の目標に気持ちを切り替え、会場を後にした。
セントトーマスモアスクールを経由してのNCAA(全米大学体育協会)リーグ挑戦は、史上2人目の日本人NBAプレーヤーとなった渡邊雄太(メンフィス)が通った道のり。海を渡り、多くの日本人プレーヤーに勇気と希望を与えている若き日本代表の背中を追いかける。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)