全中男子400mリレーは地元・東陽が大健闘3位 100分の1秒差で表彰台、確定で響いた「よーし!」
全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子400メートルリレーでは地元・福井の東陽が43秒06で3位。結果確定まで落ち着かなかった4人は大喜びした。同種目では初となる全中で表彰台の大健闘。チームの歴史を塗り替え、最高の夏になった。
全日本中学陸上選手権
全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子400メートルリレーでは地元・福井の東陽が43秒06で3位。結果確定まで落ち着かなかった4人は大喜びした。同種目では初となる全中で表彰台の大健闘。チームの歴史を塗り替え、最高の夏になった。
4日間のフィナーレを飾る男子400メートルリレー。8人の選手が号砲と同時に飛び出した。東陽は3走・浜本生哉で先頭に立つ。バトンを受けた4走の佐々木顕道は実力者の揃うアンカーで粘り、3着でゴールした。
審議が入り、正式結果が出るまでは取材エリアで落ち着かない様子の4人。係員から「確定です」の言葉を聞くと、「よーし!」「やったー!」と自分たちへ拍手を送った。4位・おゆみ野南とは100分の1秒差。佐々木は「4走は速い選手が揃っている。抜かれることは想定していたので力まないことだけを考えていた。怖かった!」と安堵の表情を浮かべた。
3年生4人で思いを繋いだ。コーナーで加速し、チームを勢い付けた1走・阿辺山周良は「地元だから応援がある。気持ちも高ぶっていい結果に繋がった」と声援を力に変えた。足の状態が万全ではない中でも堂々の走りを見せた2走・山田龍夢は「補欠2人とか、家族とか周りのみんなが応援してくれたからいい結果が出せた」と感謝した。
見事なコーナーワークで先頭に立ち、アンカーにバトンを繋いだ3走・浜本は「リレーメンバーと先生たちも含めた友情のおかげ。今まで頑張ってきたバトンもあってこのタイムが出せた」。補欠の大西隆惺(3年)や山田雄大(2年)も含め、みんなで掴んだ結果だった。
東陽にとって同種目での全中出場は初めて。予選で43秒26とチームベストを更新し、決勝でもさらに塗り替えた。
それぞれが定位置に着いた後、スタート直前の紹介では1人ずつ手でアルファベットを作った。繋げると「TOYO」になる。「東陽を全国に広めたいな」と決勝直前に計画した。4日間のラストに相応しく、地元の星たちが確かな輝きを放った。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)