「清原」が甲子園に再来 慶応・清原勝児、親子HRは「意識しない」求めるのは「日本一」【センバツ】
18日開幕のセンバツ高校野球(甲子園)。「THE ANSWER」では5年ぶり10度目の出場となる慶応(神奈川)の注目選手を連日紹介する。第3回は清原勝児内野手(新2年)。父に巨人、西武で活躍した和博氏を持つ。PL学園(大阪)3年夏に甲子園優勝を成し遂げてから38年、本人は「自分は自分。意識はしない」と母校の日本一だけを求めている。(取材・文=THE ANSWER編集部・中戸川知世)
慶応の注目選手紹介、初戦は21日・仙台育英戦
18日開幕のセンバツ高校野球(甲子園)。「THE ANSWER」では5年ぶり10度目の出場となる慶応(神奈川)の注目選手を連日紹介する。第3回は清原勝児内野手(新2年)。父に巨人、西武で活躍した和博氏を持つ。PL学園(大阪)3年夏に甲子園優勝を成し遂げてから38年、本人は「自分は自分。意識はしない」と母校の日本一だけを求めている。(取材・文=THE ANSWER編集部・中戸川知世)
「清原」が甲子園に帰ってくる。勝児の父はPL学園で通算本塁打13本の不滅の記録を聖地に打ち立てた大打者・和博氏。親子での甲子園アーチが期待されるが、本人は「そこにこだわりはない」と言い切る。「チームを盛り上げるのが自分の武器。甲子園ではチームを勇気づけるプレーがしたい」。あくまで母校の為に戦う覚悟だ。
幼稚舎から慶応一筋。昨秋からレギュラーに定着すると、一気に注目を浴びた。試合に出る度に報道され、センバツ出場校発表にも多くの報道陣が集結。父に関する質問も飛ぶが、「お父さんは凄い活躍をしているけど、自分は自分。意識はしない。自分のできるプレーを最大限したい」と敬意を持ちながらも自分に集中する。
主に「7番・三塁」で出場した秋の関東大会は1回戦・常磐大高(茨城)戦で2ランを放つなど4強に貢献。しかし、準決勝で専大松戸(千葉)の151キロ右腕・平野大地(新3年)の直球を打てず、敗退した。「速球に負けないスイングスピードを求めたい」と冬はスイング強化に着手。テスト期間で全体練習がない日も自宅で1日2、300回バットを振り込んだ。
「感覚的に強く振れている。打球が遠くに飛ばせるようになってきたので、さらに求めていきたい」と成長を実感。さらに175センチ、89キロの肉体で、入学当時は120キロだったバーベルのスクワットも180キロを「1回ですけど」と言いながら挙げられたといい、フィジカルも着実に進化している。
父と姿を重ねるファンも多く見守る甲子園。和博氏から「悔いなく全力でやってこい」とエールを貰った。「チームで日本一になるという気持ちが一番強い。個人としてよりチームとして勝ちたい」。春はまだ経験のない母校の日本一を目指し、夢の舞台に向けて意気込む。
(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)