実況も「スーパー!」絶叫のミドル弾 岡山学芸館・岡本温叶、快挙の裏に左足の猛特訓
PK戦では「真ん中に蹴る」と相手GKに宣言して成功
誰かから教わるものよりも、自分で考えて身につけたものは強い。1回戦では、味方のファウルでノーゴールとなったが、左足で蹴ったコーナーキックを直接ゴールに入れた。準決勝でも前半6分の先制点は、岡本が起点。左コーナーキックを右足で蹴った後、左のハイサイドに残ってパスを受け、相手2人の間を抜く左足のクロスでゴールをアシストした。両足を使える利点を存分に生かして、チームの快進撃を支えている。
PK戦では一番手のキッカーを務めて、右足でゴール中央に決めた。「蹴る前に、相手のGKにどっちに蹴るのかと言われて、真ん中に蹴ると言って、決めて蹴りました」と言うから度胸が据わっている。夢の全国制覇まで、あと1勝。9日に行われる決勝戦では、東山(京都)と対戦する。岡本は「得点以外の部分では、全然、満足していない。まだ、やれることがあるので、それは決勝で見せたい。決勝でも結果にこだわって、チームのためにというのを一番に考えてプレーしたい」と意気込みを語った。
右足でも左足でも、日本一にたどり着くルートを選ぶのみだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)