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プロ注目の広陵・内海優太、相手も「どこに投げても当てられる感覚」と脱帽したオーラ

第52回明治神宮野球大会(神宮)は21日、高校の部2回戦で広陵(広島)が明秀学園日立(茨城)に5-3で勝ち、4強進出を一番乗りで決めた。1点リードの3回、無死一塁からプロ注目の3番・内海優太右翼手(2年)が右翼席へ2ランを放ち、貴重な追加点で初戦突破に貢献した。

3回、右翼席へ2ランを放った内海優太右翼手【写真:中戸川知世】
3回、右翼席へ2ランを放った内海優太右翼手【写真:中戸川知世】

明治神宮野球大会高校の部2回戦で高校通算14号「すごく感触が良かった」

 第52回明治神宮野球大会(神宮)は21日、高校の部2回戦で広陵(広島)が明秀学園日立(茨城)に5-3で勝ち、4強進出を一番乗りで決めた。1点リードの3回、無死一塁からプロ注目の3番・内海優太右翼手(2年)が右翼席へ2ランを放ち、貴重な追加点で初戦突破に貢献した。

 広陵の主砲が食い入るように白球の行方を見つめた。2-1の3回無死一塁。3番・内海が内角低めの116キロスライダーに反応。「少し崩されたけど、思い切って振り抜けた」。キレのあるスイングですくいあげた打球は右翼ポール際に吸い込まれた。高校の部大会通算300号のメモリアル弾となった。

「(スライダーは)狙ってはいなかったけど、反応でいけた。すごく感触が良かったので、いったかなと」と手応え十分の高校通算14号。打たれた明秀学園日立の右腕・猪俣駿太(2年)も「どこに投げても当てられる感覚があった。オーラがあった」と脱帽したほどだった。

 中国大会決勝でも本塁打。大舞台で“2試合連続”のアーチとなった。17年ドラフト1位・中村奨成(現広島)らを育てた中井哲之監督は「最近バットを振り込めるようになってきて、引っ張るだけでなく左中間やセンターにも放り込める力が付いてきた」と逆方向にも打てるパワーを称賛した。

 一方で、課題もある。「もう少しチャンスに強くなってほしい」と指揮官。この試合も以降3打席はすべて走者のいる場面で凡退。投手もこなし、まだまだ伸びしろがある185センチ、85キロの主砲への期待は大きい。

 甲子園に春夏通算47度出場し、春3度優勝の誇る名門も秋は優勝なし。名将・中井監督は「粘り強くチームが一つになって頑張ってくれたことが勝因。神宮球場で人工芝ということもありましたし、選手は非常に緊張していたけど、守るところをしっかり守ってくれた」と初戦を振り返った。

 23日の準決勝は高知(高知)と花巻東(岩手)の勝者と対戦。「出来ることを精一杯出し切りたいと思います」と指揮官は言葉に力を込めた。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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