練習は19時終了も「不利にはならない」 センバツ当確・国学院久我山に根付く自己管理
選手に伝える自己管理の大切さ「全体練習は意外と無駄が多い」
「大切なのは自分の力を理解し、理想を持って目標に到達すること。入学してから卒業するまで2年3か月の間で、この技術を身につけるためにどう時間を使うかという、自己管理だよと(選手に)伝えます。全体練習の時間って、意外と無駄が多い。うちの選手は24時間自己管理ができるので、逆に成長できる」
連係プレーなど全体練習で磨かれる部分はもちろんあるが、非効率な部分もあると感じている。限られた時間を有効活用するため、まずは選手個人にプランを持たせ、指導者側は成長を促すアシストを行う。その過程で、頭で理解したことを体現する重要性などを選手に培わせていくのだという。
実行に移すのは容易いことではないが、尾崎監督は「彼ら(選手)は凄いと思う。僕は理想論を言っているだけで、努力するのは選手。どうなりたいという理想像、時間が間に合うか間に合わないか、そこを突き詰める。成長したら楽しいし、上手くいかなかったら苦しいけれど、妥協しないで続ける選手は凄い」と教え子たちを称賛した。
2013年に監督就任した尾崎監督は、平成生まれの31歳。「久我山を強豪校、名門と言っていただけるように強くすることが、僕が監督就任した頃からの使命。甲子園にずっと行き続けるチームを作るようになるまでは、僕の使命は終わりません。日大三が負けたではなく、久我山が勝ったと言っていただけるようなチーム作りをしていきたい」。革新的チームを率いる青年監督とナインが、大舞台でどんな躍動を見せてくれるか注目したい。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)