[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

J内定3人の興国、全国出場逃す 大産大附、3度追いつく“選手権マジック”で劇的4強

大産大附は現体制で初の4強、準決勝で阪南大高と対戦

 延長戦でも互いに譲らなかった。興国高は4バックから3バックに変更して攻撃に厚みを生み出し、延長前半8分にFW荒川がループシュートを決めて三たび勝ち越しに成功。しかし、大産大附は、延長後半から投入されたMF河本真翔(3年)が終了間際に鮮烈なミドルシュート。「僕もびっくりしたけど、打った瞬間に入ったと思った。ここまでベンチ外。出場したら結果を残すしかないと思って、自主練習でシュートを打っていた」という伏兵の一撃が、相手GKの手を弾いてネットを揺らし、またも同点。PK戦も一進一退で、互いに守護神が2度のセーブを見せてサドンデスに突入。最後は9人目で先攻の興国がシュートを外し、決めた大産大附が準決勝行きの切符をつかんだ。

 大産大附にとっては、現指導体制になってから初の4強入りで大きな勝利となった。清水が「選手権の一発勝負だから、というところは大きかったと思う」と話し、主将の島田が「相手が興国さんだからこそ、あれだけ楽しむことができた。相手の選手の皆さんをリスペクトしています」と話したように、選手権という大舞台や、格上と見られている相手との対戦によって、思わぬ力が引き出された部分もあった上での劇的勝利だが、トーナメントは、こうした勝利が大きな自信と勢いを生む。

 大阪府大会は大産大附のほか、履正社、大阪桐蔭、阪南大高が4強に進出。11月7日の準決勝で、大産大附は湘南ベルマーレに加入が内定しているFW鈴木章斗(3年)を擁する阪南大高と対戦する。主将の島田は「チームは、毎年、1年間の目標を掲げて、全員がノートに張る。全国出場と明確に目標を掲げて1年間はトレーニングをしてきたので、必ず全国出場できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。激戦区を勝ち抜いて、全国の舞台にたどり着けるか。戦いは、さらに激しさを増しそうだ。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集