岐阜各務野が4強入り 前年苦杯喫した丹生に5-0快勝、指揮官「今日は2年生がよかった」
優勝候補同士の一戦は、予想外の大差がついた。17日、全国高校総体(インターハイ)ホッケー競技女子は3回戦を行い、岐阜各務野(岐阜)が丹生(福井)に5-0で勝利。昨年のインターハイ代替大会「サマーチャレンジカップ2020」で苦杯を喫した相手を下し、13大会連続のベスト4入りを果たした。
全国高校総体・ホッケー女子、岐阜各務野が13大会連続4強
優勝候補同士の一戦は、予想外の大差がついた。17日、全国高校総体(インターハイ)ホッケー競技女子は3回戦を行い、岐阜各務野(岐阜)が丹生(福井)に5-0で勝利。昨年のインターハイ代替大会「サマーチャレンジカップ2020」で苦杯を喫した相手を下し、13大会連続のベスト4入りを果たした。
流れを引き寄せたのはエースの泥臭い一発だった。一進一退で迎えた第2クオーター(Q)20分、浅井美月のパスを受けた佐々木里紗が「シュートが狙える角度じゃなかったので、コーナーを取って流れを作ろうと思った」と冷静にペナルティコーナー(PC)を獲得。平光杏衣のヒットシュートはGKに止められるが、リバウンドを山藏百音がつなぎ、佐々木が押し込んだ。
「(長尾美和)先生から、自分が決めることによってチームも自分も気持ち的に楽になると言われていた。(決まった時は)自分たちのリズムが作れたなと思って、うれしかったです」
この先制点で、流れは大きく岐阜各務野に傾く。24分には、藤之氏伶がPCのリバウンドを豪快に叩き込み、その1分後には、平光がドリブルでサークルに侵入し、折り返しを松波芽衣が落ち着いて流し込む。丹生に立て直しの時間を与えず、一気呵成に3点を奪った。
後半、丹生は反撃に転じるが、再び流れを作ったのはキャプテン・山藏とエース・佐々木のホットラインだった。40分、山藏のサークル内へ打ち込みに佐々木が合わせて4点目。「(縦パスは)狙っていた」(佐々木)という形で追加点を挙げると、第4Qには大塚みなみが右サイドを崩し、最後は可児彩乃が5点目を決めた。
佐々木、山藏、松波、大塚。4人は各務原市ホッケースポーツ少年団でホッケーをはじめた幼なじみ。今年のチームの顔である4人全員が得点場面に絡み、攻撃を引っ張った。「勝たないと、(目標にしている)3冠もなくなるし、ベスト4にもなくなるので、10年以上ベスト4に入っているという流れを絶対になくさないようにと。3年生が強い気持ちを持って、それに1、2年生がついてきてくれて、みんなが一つになったから勝てたと思います」。佐々木はチームワークが勝因だと胸を張る。