2枚看板だけじゃない 夏の雪辱へ、V王手の明成が備える“2年生長距離砲”
日課は“5か所”3ポイント練習…インハイ決勝の雪辱へ「3年生に有終の美を」
前半は28-35。第3ピリオドに39-40から逆転の3ポイントを決めたのも田中、第4ピリオドに59-54から相手を突き放す3ポイントを奪ったのも田中だ。中学時代は、外より中でプレーすることが多く、シュートもドライブやジャンプシュートが多かったが、高校では外角シュートが必要と考え、3ポイントを磨いてきた。
練習後に、ゴール正面、45度、コーナーの計5か所から3ポイントシュートを連続で決めるメニューが日課。10本連続2セットなど課題を決め、決まらなければ終わらない。1時間以上かかることも珍しくないという。
参考にしているのは、OBである三上侑希(中大、U-19日本代表)だ。三上もシューターとして活躍。2年前に3連覇達成に貢献した。当時、中学3年生だった田中は「応援席にいて、自分もメインコートに立って優勝したいという思いが溢れた」と当時の光景を目に焼き付けて追いかけてきた。
翌29日に行われる決勝では、福岡大大濠(インターハイ優勝=福岡)と対戦する。夏に1点差で敗れたインターハイ決勝の再戦だ。八村、相原が目立つ明成を支える2年生シューターは「絶対に勝って優勝して、リベンジを果たして、3年生に有終の美を飾らせたい」と決意を語った。チームを救うスリー、相手を失意に追いやるスリーを狙うつもりだ。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)