「こいつ、すげえな」 広島皆実、エースも認めた「スーパー1年生」の伸びしろ
指揮官、エースも認める1年生の伸びしろ「日本を代表する選手になって」
「攻撃はある程度できたと思うけど、守備は全然できなかった。ズルズルと点差を離された。力の差を見せつけられました。パワーもそうだし、全部ガンガン来るのではなく、急にフッと来て対応が難しかった。(八村は)違いましたね」と試合を振り返り、悔しそうな表情を見せた。
今季のチームは、三谷以外の4人が2年生から先発を務めていたため連係力も高かったが、来季は大きく先発メンバーが変わることになる。新3年生がチームをけん引することになるが、大舞台を経験した三谷も中心選手の役割を担わなければならない。三谷は「今の3年生がいなければ、こんな貴重な体験はできなかった。来年は自分がチームのみんなに伝えて、今年以上の成果を残したい」と日本一への再挑戦を誓った。
U-16日本代表にも選出されており、大舞台を経験してさらに成長することが期待される。藤井貴康コーチは「まだ遠慮がある。もっと良くなる」と確信しており、エースの小川も「アイツは、スーパー1年生。来たときから『こいつ、すげえな』と思っていた。世代別の日本代表に入っていないことが不思議だった(インターハイ後にU-16代表に入った)。リバウンド、ディフェンスの基礎を強かにやり続けるし、ドライブに行けば、しっかりと合わせるポジションに入ってくる。ボールを持ってからのプレーも力強い。普段は、おとなしい奴だけど、コートに入ったら頼りになる。このメインコートに立てたことは、大きな経験だと思うし、生かして日本を代表する選手になってほしい」と話し、エールを送った。
試合は、明成の八村が44得点の活躍で目立つ内容となったが、対峙した経験を糧に、ルーキーは彼に負けない選手への成長を目指す。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)