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読み名は「ほうり」 帝京長岡・祝、佐渡島出身ガードが“鬼門突破”のキーマン

祝が帝京長岡の“3度目の正直”のカギを握る【写真:平野貴也】
祝が帝京長岡の“3度目の正直”のカギを握る【写真:平野貴也】

「高校バスケ史上最高の留学生」とのコンビが生きた経験

 祝は「最初は、外国人とプレーしたことがなかったし、1年の時はどうやって彼らを使えば良いのか分からなかった。上に投げれば良いんじゃないのかと思っていたけど、マークも厳しいし、そんなに簡単ではなかった。留学生にはリバウンドでも頑張ってもらわなければいけないので、無理にパスを出してシュートへ持ち込むプレーをさせないように考えている。最初にパスを出して相手がどう来るのかを見てプレーの仕方を要求するし、留学生も意見を言ってくるので聞いている」と話した。

「日本高校バスケット史上最高の留学生」と呼ばれ、昨年までチームを引っ張っていたディアベイト・タヒロウ(ポートランド大)とのコンビネーションが、今も留学生とのコミュニケーションに生きている。

「彼は、常に(パスを受けられる)面を取っている。でも、去年は僕がみ切れていなかったところがあった。今の留学生は、ディアベイトを見て真似していると感じるので、今はピック(スクリーンに入ってもらってフリーでボールを持つ)が終わった後も中を見て、自分が打つだけでなく、中が良い状態で空いているなら出そうと考えている。良いタイミングでパスを出せるようになってきた」

 島で磨いた自らの武器と、帝京長岡で学んだ仲間を生かすプレーを駆使し、3度目の正直でファイナルにたどり着けるか。祝は「インターハイで一番悔しい思いをしたチームだと思っている。ベスト4の壁をぶち破って、優勝まで駆け上りたい」と語気を強めた。学んできたことのすべてをぶつけて、悲願の決勝進出を目指す。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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