戻ってきた大会主役候補 躍進再現へ 北陸学院・エース大倉颯太の双肩にかかる期待
関東の強豪大に進学、将来はプロと日の丸入りが目標
「ウェートトレーニングをしてしまうと、体が大きくなる分、可動域がなくなるし、プレーの伸びが少なくなる。今は、ガツンと当たった後にもう1回ガツンと当たったり、跳んで着地してすぐに走るなど反射(速度)系のトレーニングに切り替えました。普段から親交のあるプロ選手に話を聞いたり、自分で調べたりもしています。プロの人は、食事に対する意識も違う。試合1週間前から食事を計算していくのですが、それもレクチャーしてもらっています。カナダのブロック大に行ったときも、聞いた話は嶋谷さんから聞いて知っているものでした」(大倉)
まだ世代別の日本代表には呼ばれていないが、描いている将来には、プロの世界と日の丸がある。関東の強豪大に進学予定で、2019年にナポリで行われるユニバーシアードを目指す気でいる。
もちろん、その前に高校生活最後の大会となるウインターカップで大暴れするつもりだ。「今日、自分にターンオーバーが1本あった。それは、許せない。ビデオでプレーを見直したい」と隙のない意識で臨んでいる。
翌25日に行われる2回戦の相手は、同時刻に1回戦を勝った九州学院(熊本)に決まった。北陸学院が前回大会に続いて躍進するかどうかは、エース大倉の双肩にかかっている。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)