完勝の青森山田、指揮官は控え選手に檄 試合後3分の円陣「厳しく言わせてもらった」
第99回全国高校サッカー選手権は5日、首都圏2会場で準々決勝が行われた。駒沢陸上競技場では24年連続26度目の出場となった青森山田(青森)が堀越(東京A)に4-0で勝利し、3年連続の準決勝進出を決めた。地力を見せつけたが、黒田剛監督は「サブのメンバーはもうちょっとアピールできてもよかった」と試合後の円陣でイレブンの気持ちを引き締めていた。
第99回全国高校サッカー選手権・準々決勝
第99回全国高校サッカー選手権は5日、首都圏2会場で準々決勝が行われた。駒沢陸上競技場では24年連続26度目の出場となった青森山田(青森)が堀越(東京A)に4-0で勝利し、3年連続の準決勝進出を決めた。地力を見せつけたが、黒田剛監督は「サブのメンバーはもうちょっとアピールできてもよかった」と試合後の円陣でイレブンの気持ちを引き締めていた。
全国常連校の理想は高い。試合後、ベンチ前で作られた円陣の中で黒田監督は約3分間、選手に厳しい言葉を伝えた。4-0で完勝とも思える結果だが、その後のオンライン会見で指揮官は意図を語ってくれた。
「前半はプラン通りにいっていた。後半、怪我の選手もいたのでサブのメンバーも投入していったが、やってほしいことをやってくれなかった。その辺りを含め、厳しく言わせてもらった」
主将のDF藤原優大(3年)が3回戦の帝京大可児(岐阜)戦で股関節を痛めるなど、不安要素もある中でこの日は後半から5人を途中出場させた。4得点を挙げた前半とは変わり、無得点で連係も所々に反省点が生まれた。
「後半はまったりしすぎたかなと。中盤との間延びが目立った。1対1の攻防も前半より甘くなったり、そういうところが気にはなった」と黒田監督。選手権という大舞台で、ベンチから出場を伺う選手にはもっと積極的にプレーしてほしかったようで「サブのメンバーとして、もうちょっとアピールすることはできてもよかったのかなと思う」と話した。
9日の準決勝では、堅守を武器とする矢板中央(栃木)と対戦する。「(矢板中央の試合は)モチベーション高く、寄せや強度も高く、スピード感も感じさせられるゲーム内容だった。受けて入らないよう、厳しいボール際の激しい戦いをできれば」。目指す2年ぶりの頂点まで、一瞬も気を緩めない。
(THE ANSWER編集部)