シュート4倍浴びても完封 矢板中央、3戦連続PK勝利に指揮官「1日の成長に驚いてる」
第99回全国高校サッカー選手権は3日、首都圏4会場で3回戦が行われ、等々力陸上競技場では矢板中央(栃木)が東福岡(福岡)に勝利。両軍無得点のまま突入したPK戦を3-1で制し、4年連続の8強入りを決めた。これで栃木県大会決勝から3戦連続でのPK戦勝利。試合を重ねるごとに成長する教え子たちに、高橋健二監督は「指導者として驚いている」と目を細めた。
第99回全国高校サッカー選手権3回戦、東福岡にPK戦で勝利
第99回全国高校サッカー選手権は3日、首都圏4会場で3回戦が行われ、等々力陸上競技場では矢板中央(栃木)が東福岡(福岡)に勝利。両軍無得点のまま突入したPK戦を3-1で制し、4年連続の8強入りを決めた。これで栃木県大会決勝から3戦連続でのPK戦勝利。試合を重ねるごとに成長する教え子たちに、高橋健二監督は「指導者として驚いている」と目を細めた。
耐えて、耐えて、準々決勝進出を決めた。オフェンスに定評のある東福岡に対し、矢板中央は2年生GK藤井陽登を中心とした守りで対抗。自軍のシュート4本に対し、相手からは4倍以上となる17本のシュートを浴びたが、最後まで死守した。PK戦では相手の2人目のシュートを藤井がシャットアウトするなど3-1で守り勝った。
これで県大会決勝の宇都宮短大付戦、前日2日の徳島市立(徳島)との2回戦に続き、3戦連続でPK戦に勝利。試合後のオンライン会見で高橋監督は「攻められる時間が多くあったが、粘り強く失点ゼロで帰ってきてくれた。矢板中央らしいサッカーができた」と満足そうに語った。
「強みを分析されてやりたいサッカーができなかった」という徳島市立戦では1失点。名門・東福岡との一戦は失点ゼロが目標だった。「欲を言えばカウンター、セットプレーで得点が欲しかったが、1日でこれだけ成長するのに指導者として驚いている。今日の試合は褒めてあげたい」と選手を称えた。
前回大会は準決勝で優勝した静岡学園(静岡)に0-1で敗戦。後半終了間際にPKを献上し、決勝進出を逃した。藤井、DF坂本、新倉、FW多田ら当時の悔しさを知るメンバーが残る今チーム。鉄壁の守備で悲願の選手権初優勝を目指す。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)