鳥栖U-15が3年ぶり中学年代日本一 延長の末、決勝弾の先田颯成「出来るだけ早く世界へ」
中学生年代の日本一を決める、高円宮杯JFA第32回全日本U-15サッカー選手権大会は27日に味の素フィールド西が丘で決勝戦を行い、サガン鳥栖U-15(九州第2代表)が延長戦の末に鹿島アントラーズつくばジュニアユース(関東第3代表)を2-1で破り、3年ぶり2度目の優勝を飾った。
高円宮杯全日本U-15選手権大会、鹿島アントラーズつくばJYとの死闘制す
中学生年代の日本一を決める、高円宮杯JFA第32回全日本U-15サッカー選手権大会は27日に味の素フィールド西が丘で決勝戦を行い、サガン鳥栖U-15(九州第2代表)が延長戦の末に鹿島アントラーズつくばジュニアユース(関東第3代表)を2-1で破り、3年ぶり2度目の優勝を飾った。
激闘だった。前半7分、鳥栖U-15は高精度のロングフィードを武器とするDF林奏太朗(3年)が蹴ったFKを左DF北島郁哉(3年)が頭で合わせてゴール。早々に先制点を奪った。鳥栖U-15は中盤、最終ラインでしっかりと相手にプレッシャーを与えながら追加点を狙ったが、鹿島つくばJYは、慌てることなく冷静にパスをつなぎ、サイド攻撃を展開。両サイドバックの攻撃参加からゴール前にセンタリングを送り込んで同点弾を狙った。
前半18分にはFW末原治優人(3年)のシュートがクロスバーをたたいた。また、183センチ81キロとひと際目立つ巨躯を誇るDF大山幸路(3年)が足下で巧みにボールを捌き、セットプレーで攻撃参加するとゴール前で相手をかわしてチャンスを作り出すなど技術を見せ、観衆を沸かせた。
後半に入ると、鹿島つくばJYは3人を一気に交代。根本裕一監督は「本来なら多くのゲームがあった中、今年はコロナ禍でリーグ戦が9試合。最後、何とかして3年生をやり切らせたかった。彼らが何とか、この舞台をつかみ取ったので、3年生全員で日本一を獲ってほしかった。戦術的な意図はない」と話したが、投入されたFW木下優希(3年)がポストプレーで好機を量産するなど、攻撃強化で試合の流れを完全につかんだ。
大山のヘディングシュートがクロスバーをたたくなど何度もゴールに襲い掛かり、後半26分、右サイドから主将の小倉幸成(3年)が投げたロングスローから、こぼれ球を拾った背番号10の平山京吾(3年)が鋭角からシュートを突き刺して、同点に追いついた。