転倒の高木菜那、女王を襲った2度の悪夢に海外騒然「厳しいスポーツ」「前と同じ所」
北京五輪は19日、スピードスケート最終種目の女子マススタート1回戦が行われ、前回平昌五輪金メダルの高木菜那(日本電産サンキョー)は2組14位で決勝に進めなかった。首位で迎えた最終コーナーで転倒。団体追い抜きに続いて悪夢に見舞われた。佐藤綾乃(ANA)は1組2位で決勝に進出した。海外メディアは「厳しいスポーツだ」と伝えている。
北京五輪スピードスケート女子マススタート
北京五輪は19日、スピードスケート最終種目の女子マススタート1回戦が行われ、前回平昌五輪金メダルの高木菜那(日本電産サンキョー)は2組14位で決勝に進めなかった。首位で迎えた最終コーナーで転倒。団体追い抜きに続いて悪夢に見舞われた。佐藤綾乃(ANA)は1組2位で決勝に進出した。海外メディアは「厳しいスポーツだ」と伝えている。
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またもゴール直前だった。高木が先頭で迎えた最終コーナー。残り100メートルほどでバランスを崩し、そのまま壁に激突した。他選手との接触などは見られず。起き上がると、呆然とした表情でゆっくりとフィニッシュした。
14人が一斉にスタートし、400メートルのリンクを16周する1回戦。途中通過地点のポイントを重ねるなどして順位を争うが、ポイントを奪えていなかった高木は上位3位までにフィニッシュすることが必須だった。
海外メディアなどは前回女王の敗戦をツイッターで速報。オーストラリア放送局「7」五輪専門ツイッターは「ナナ・タカギにドラマが! 前回女王が最終コーナーで転倒した!」と動画付きで投稿した。北京五輪を現地取材する英広報会社「タッチライン」のサム・プライス記者は「団体追い抜きで転倒したナナ・タカギがまた転倒。厳しいスポーツだ」とつづった。
シンガポール放送局「チャンネルニュース・アジア」は記事を掲載。「スピードスケートでの2度目の転倒が、ディフェンディングチャンピオン、タカギの五輪の夢を終わらせた」「団体追い抜きと同じコーナーで転倒し、前回女王のタカギがマススタート準決勝で姿を消した」と報じている。
高木は平昌五輪では団体追い抜き、マススタートで2つの金メダルを獲得。今大会は7日の1500メートルで同走の中国選手に進路を阻まれる不運もあり、8位に終わった。15日の団体追い抜き決勝は最終コーナーで転倒し、連覇を逃す銀メダルに大粒の涙。この日の最終種目は雪辱を期すレースだったが、まさかの結果となった。
妹・美帆は団体追い抜きを含む今大会銀メダル3つに、1000メートルで金メダル。ともに北京五輪を終えた。
(THE ANSWER編集部)