ワリエワを「ROCは守れなかった」 失意の15歳を米レポーターが擁護「悪役の被害者」
北京五輪のフィギュアスケート女子シングルで4位(順位は暫定扱い)になった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)。昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今大会の出場継続を認めたため演技。フリーでは転倒が相次ぎ、優勝大本命とされながらもメダルを逃した。号泣した15歳には、ドーピングに厳しい姿勢を取っていた米メディアからも擁護する声が出ている。
北京五輪、ドーピング騒動に揺れたワリエワは4位で涙
北京五輪のフィギュアスケート女子シングルで4位(順位は暫定扱い)になった15歳カミラ・ワリエワ(ROC)。昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示していたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が今大会の出場継続を認めたため演技。フリーでは転倒が相次ぎ、優勝大本命とされながらもメダルを逃した。号泣した15歳には、ドーピングに厳しい姿勢を取っていた米メディアからも擁護する声が出ている。
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ワリエワはショートプログラムで首位に立ったものの、フリーでは本来の姿とは程遠く、点数が伸びなかった。メダルを逃したことが分かると涙。18日に帰国し、空港に集まった熱狂的ファンから歓声を浴びたことがロシアメディアに伝えられていた。
米地元放送局「NBCベイエリア」は、五輪中継のメインホストを務める名物レポーター、マイク・ティリコ氏のコメントを記事で紹介。「彼女は先週、悪役と書かれたり被害者と書かれたりしていました。でも実際は『悪役の被害者』です」とワリエワを擁護している。
「誰が薬を処方したのか、指示を出したのかは不明だ。でもROCは彼女を守ることが出来なかったということだけは確実に言える」と、同氏はロシア・オリンピック委員会の責任を指摘。「1人の選手が薬物検査に引っかかったことで、五輪の目玉競技が汚され、多くのスケーターにとっての“瞬間”が奪われた」とワリエワ以外の多くの選手、フィギュアスケート自体も悪影響を受けたと主張した。
ワリエワに対するCASの出場許可裁定を巡り、米国の五輪委員会は失望と批難の声明を発表。同国の元選手らからも厳しい声が上がっていたが、フリー演技後にはワリエワ本人を同情する意見も出つつある。
(THE ANSWER編集部)