トルソワ、怒りの涙に元五輪選手が理解 ここ4年の採点に「技術面の正当評価なかった」
北京五輪は17日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位だった17歳アレクサンドラ・トルソワ(ROC)が自己ベスト177.13点も及ばず、合計251.73点の銀メダルとなった。競技後は涙を見せ、感情を露わにする姿が海外メディアに報じられていたが、五輪出場経験のある米国の元選手は「ジャッジの問題」を指摘している。
北京五輪フィギュア、トルソワは銀メダルも涙
北京五輪は17日、フィギュアスケートの女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位だった17歳アレクサンドラ・トルソワ(ROC)が自己ベスト177.13点も及ばず、合計251.73点の銀メダルとなった。競技後は涙を見せ、感情を露わにする姿が海外メディアに報じられていたが、五輪出場経験のある米国の元選手は「ジャッジの問題」を指摘している。
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トルソワは4回転ジャンプ5本という異次元の構成に挑戦し、自己ベストを更新。それでも優勝したアンナ・シェルバコワ(ROC)には及ばなかった。競技後は涙を流し、大荒れに。「もう二度とリンクに戻らない!」などと言い放ち、会見では5本の4回転ジャンプを跳んだことに満足した一方、結果に対する怒りと失望があったことを明かしたとロシアメディアに伝えられた。
トルソワの結果について、2014年ソチ五輪米国代表のポリーナ・エドモンズ氏はツイッターで持論を展開。「この4年間、ジャッジは芸術性よりも技術性を評価してきた。コンポーネンツの不足や技術の質に正当な評価を下していなかった」と、近年のジャッジの傾向を指摘。「スケートは悲しいものになった」ともつづっている。
同氏は続く投稿で「なぜ、トルソワは泣いてはいけないの? 彼女は過去2年間、技術面が評価されて過大評価を得ていました。今回もそれを期待していたのでしょう」とシニアデビュー以降2年間の流れを推測。「そのシステムが突然機能しなくなった場合、感情的な虐待が行われるのです」と採点にブレがあると私見を述べた。
17歳にして難度の高いジャンプを繰り出し続けてきたトルソワだが、エドモンズ氏は「彼女は銀メダルでも過大評価」と厳しい見方をしながら「ですが、まだ子どもなのです。危険で難しい技術を10代で叩き込まれた子なのです。生殺しです。彼女の責任ではない。ジャッジの問題なのです」と、ジャッジに対して問題提起していた。
(THE ANSWER編集部)