ワリエワ演技を沈黙中継した韓国放送局3社 痛烈批判「他選手への被害が腹立たしい」
北京五輪は15日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われ、15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は82.16点で1位発進した。ドーピング違反騒動で批判が集まる中で出場となり、韓国では中継した地上波3局が演技中に“沈黙”で抗議する異例の事態となった。
韓国紙「ワリエワ、涙ポロポロ…地上波3局異例の沈黙中継」
北京五輪は15日、フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)が行われ、15歳カミラ・ワリエワ(ROC)は82.16点で1位発進した。ドーピング違反騒動で批判が集まる中で出場となり、韓国では中継した地上波3局が演技中に“沈黙”で抗議する異例の事態となった。
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韓国紙「韓国経済」は「ワリエワ、涙ポロポロ…地上波3局異例の沈黙中継」との見出しで報道。渦中のワリエワの演技中に韓国国内の中継局で起きた驚きの出来事を伝えた。「地上波3局が中継する解説陣もワリエワの演技3分間、沈黙を守った」と紹介。なんと、SPの演技中にコメントすることなく中継を行った。それも1局ではなく3局だったという。
記事によると、SBSのイ・ホジョン解説委員は「出場が強行された演技には何も言及できないことを伝える」と説明。KBSとSBSの解説陣はワリエワの演技後、ジャンプのミスのみ説明。MBCの解説陣も演技中は沈黙を守り、演技した技術のみ簡単に説明したという。記事では、3局の関係者が今回の出場裁定について痛烈に批判したコメントを紹介している
クァク・ミンジョンKBS解説委員「多くのことに責任を負うには出場すべきではなかった」「最も腹が立つのは他の選手たちが被害を被ることだ」
イ・ヒョンギョンSBSキャスター「幼い頃から練習してきて正々堂々と戦ってきた選手たちの努力は何になるのか」「この選手(ワリエワ)を天才少女だと言っていたが、薬物を服用して天才となった女子だった」
ナム・ヒョンジョンKBSキャスター「違反薬物を服用したワリエワ選手も責任があるが、その背後にもっと責任を取るべき何かがなければならない」
今回の出場裁定を巡って、韓国国内ではバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナも批判の声を上げていた。記事では「IOCはワリエワを『透明人間』扱いをすることにした」と皮肉り、ワリエワが3位以内に入った場合はメダル授与式を行わないこと、SPは本来のフリー進出条件を24位から1人増やして25人にしたことも伝えていた。
(THE ANSWER編集部)