小林陵侑、安堵の銀「いやぁ~、嬉しいです」 4年間の成長に満足感「勉強になった」
北京五輪は12日、ノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒル決勝が行われ、ノーマルヒル金メダルの25歳・小林陵侑(土屋ホーム)が292.8点で銀メダルを獲得した。ジャンプでは日本人初の五輪個人種目2冠の期待が高まっていた種目。個人2冠は「鳥人」と呼ばれたマッチ・ニッカネン(フィンランド)など、世界でも過去3人(4度)しか達成していない偉業だったが、あと一歩及ばなかった。
男子個人ラージヒル決勝
北京五輪は12日、ノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒル決勝が行われ、ノーマルヒル金メダルの25歳・小林陵侑(土屋ホーム)が292.8点で銀メダルを獲得した。ジャンプでは日本人初の五輪個人種目2冠の期待が高まっていた種目。個人2冠は「鳥人」と呼ばれたマッチ・ニッカネン(フィンランド)など、世界でも過去3人(4度)しか達成していない偉業だったが、あと一歩及ばなかった。
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小林は1本目に142.0メートルの最長不倒で147.0点をマーク。大ジャンプで着地直後に胸を叩いて絶叫した。2位に2.2点差の全体1位。「もう一本あるので集中したいです。自分の満足できるジャンプをしたい」と語り、2本目に向かった。2本目はヒルサイズ手前で着地。138.0メートル、145.8点で2位と発表されると、仲間とグータッチを交わした。
金メダルは1本目2位だったマリウス・リンビク(ノルウェー)、銅メダルはカール・ガイガー(ドイツ)。表彰式では3人で肩を組み、グータッチを交わすなど健闘を称え合った。小林はテレビインタビューで「いやぁ~、嬉しいです」と安堵した様子。「2本ともいいジャンプをできたと思うので」と笑顔を見せた。直前でリンビクが大ジャンプを飛んだことには「歓声が上がっていたので緊張した」と振り返り、満足げにこう続けた。
「1回目はタイミング、風も落ち着いて凄くよかった。2回目はちょっと空中でバタついた気がした。でも、自分にできることはできたのでよかったです。普段のW杯でも見られないくらい熱い戦いだったと思う。本当に勉強になったというか、前回五輪から凄く成長できた自分がいて、本当に周りの人、今まで出会った人が欠けたら獲れなかったと思うので、凄く充実した4年間になった。団体戦もビッグジャンプを見せたい」
11日の予選を9位通過。日本ジャンプで五輪のメダルを一大会に2つ獲得したのは、14年ソチ五輪ラージヒル銀、男子団体銅で、小林が「師匠」と呼ぶ葛西紀明以来8年ぶりとなった。
6日のノーマルヒルで金メダルを獲得。1998年長野五輪男子ラージヒルの船木和喜氏以来、日本勢24年ぶりのジャンプ個人金メダルだった。7日の混合団体では高梨沙羅(クラレ)のスーツ規定違反による失格があったものの、チーム一丸となって奮闘。小林の大ジャンプなどで日本は4位に入った。
14日の男子団体(ラージヒル)でもメダルの期待が高まっている。日本勢の中村直幹は15位、小林潤志郎は24位、佐藤幸椰は29位だった。
(THE ANSWER編集部)